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週末アーティストのための「もくもく会」形式の活用


テック業界ではよく開催される『もくもく会』を地域コミュニティ醸成に活用しようと思います。その背景を書きます。

■イベントが開催できない

「誰もが週末アーティスト!」と銘打ってアーティスト活動によるQoLの向上と安心できる地域コミュニティ醸成を目指してスタートした活動ですが、早速、イベント開催が確定しないという問題が発生しました。
団体としての千代田区への登録、団体登録カード受領、区民館の空室確認システム利用といった「動けばできる」タスクは完了させたものの、参加者それぞれが時間を割きづらい、それぞれのアーティストとしてのコンテンツはあるものの準備期間や全体的な開催意義等を考えるとメインコンテンツを作りづらい、といった現状があり、WACの目的を達成できるイベントスタイルを見い出す必要があるという課題が残りました。


■他の業界で経験した感覚を取り入れる

イベントの中でワークショップを2~3個続けて開催しても、イベントとしての開催時間が長くなるだけではなく、アーティスト側と参加者側が対峙する形になってしまい、目標を達成できないと考えました。
アーティスト活動の効用として、「個々の集中」「共同作業から生まれる会話のきっかけ」を上げていたこともあり、個々にふわっとアーティスト活動が存在し、しかしながら同じ空間に居て、作業中にゆるい会話を楽しめる状態を実現する必要を感じました。

かつて、オープンソースのエクセルアドオンアプリの運営に携わっていた頃に、テック業界のイベントによく参加していました。エンジニアやデザイナーが同じ会議室で各自黙々と作業を進め、発生した疑問点やその日の進捗を発表して緩やかに懇親を図る会があり、「もくもく会」と呼ばれていました。週末アーティストがもくもく会をするのはありだなと思い至りました。


■実現したい世界

万世橋の(きれいな)出張所の会議室で、長机をいくつか並べて、受付後、各自黙々と作業を進める。

会場してから15分くらい後に、自己紹介タイム開始。

呼ばれたい名前、参加スタイル(週末アーティスト、ゲスト)、今日の目標を宣言。

作業継続。「オープン」「集中」が裏表に書かれた札を持ち、作業に集中したいときは「集中」、お話ししても大丈夫な時は「オープン」を表にして自分の前に置く。ポモドーロテクニック(25分間集中+5分休憩)でもよし。話し込みたい場合は、休憩中か別室移動。

会の終わりには、ラップアップとして、その日の進捗と明日からすることを報告。


■もくもく会がおわったら

もくもく会が終わった後に、各週末アーティストが自身の作品を作り上げたり、ゲストが新しいアートの形を知ったり、それとはまったく別の新しいことを知り得て自ら開拓する人が出てくれば良いと思います。


■おまけ

本記事を書くにあたって、トヨタ8ステップをイメージしながら書きました。決まったフォーマットを使い、誰もがKAIZEN活動を実施しその成果を伝えられるようにするのがトヨタ自動車の「8ステップ」です。A3用紙に収める必要があるので、「A3」とも言われます。毎年KAIZENコンテストが全世界のグループ会社各社で行われ、A3サイズに設定されたエクセルが何度も推敲されます。基本的なステップは、問題の認識→現状把握(課題設定)→目標設定→要因分析→対策立案→対策実行→評価→標準化、となります。時を経て思うことは、メーカーの現場以外でもこの手法は役立つということ、問題と課題を分けることの重要性です。

少しでも共有できる思いがあったのであれば嬉しいです。 電気を届けるしごとに思いをはせる「白金プラチナ電設」もご贔屓に。