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新型コロナウイルスはなぜ感染力が高いのか考察

本記事では、新型コロナウイルスがなぜ高い感染力をもつのか、仮説も含めて考察していきたいと思います。

・感染力が単純に強い
・感染後の症状が多様で、
   重症 → 周りの人間が助けようとして感染
   軽症 → 本人とまわりが関わりあって感染
   無症状 → 本人がうろつきまわって感染
 などの多様な戦略があり、医療先進国でも後進国でもどれかが有効
・症状が出ていない早いうちから感染だけはするので、本人に自覚なく感染
・発症してもエボラのようにグロテスクな見た目ではなく、危機感を抱きにくい
・エボラ、マールブルグ熱、人食いバクテリアのような急速死は稀
・診断できるようになる前に感染が始まるので早期検診も難しい
・元々変異しやすい上、世界的流行でさらなる多様化の相乗効果で流行する

などが考えられます。

症状が多様であることの厄介さ

特に、症状が多様であることは厄介です。一般解がなく、国や地域ごとに有効な対策が異なります。このことが、SNSを通じて悪い方に働いています。例えば、アメリカの対策と日本の対策は異なるのに、他国同士を比較するだけで批判をした気になっている「批評家気取り」な炎上アカウントが大量に出現しました。具体的な理由や対案を出すならまだしも、理屈もなく現場の対応を批判だけするのは害悪です。

さらに、身近な人を参考にすることもできないのがこの新型コロナウイルスです。重症者は感染全体の数%とすると、感染者が全体の10%程度の都市であれば、重症者に出会う可能性は0.01%程度でしょう。さらに、重症者は収容されるか亡くなってしまうのでますます出会えません。自分の周りだけ見て「大丈夫」と確信してしまうというバイアスがかかり易いといえます。


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