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社会人への洗礼

 どうもこんばんは、ゆんぺいです。
僕が住んでいる東北は朝0度で、毎朝車の窓が凍っております。
 毎日朝6時30分前には家をでるので、極寒との勝負です。
さて、今日のブログは「社会人への洗礼」と題しています。
 僕が社会人1年目で経験したことを書いていきます。
 よろしお願いいたします。

●内定がでて、入社前の研修

 僕は高校生の8月くらいから月に1度の研修が始まりました。
本社に集まり一日8時間の講義を受ける勉強会?的な感じでした。
 その年は約40人~50人の新入社員が集まり、自己紹介から始まります。
 その自己紹介では各自に「自己紹介カード」が渡され、一人ひとりの名前を書いてその隣の空きスペースに特技や特徴を書くというカードだ。
 これは後に提出し、評価に当たるプリントだと言われ皆必死に書いていた。
 3月。この日は3泊4日で少し遠い所まで泊りがけでの講習だった。
ここは後に退職者が出るほど過酷な講習だったのだ。

●極寒の冬に水着で湖に入る

 3泊4日の最終日。 4日目のことだった。
ここに行きつくまで、朝6時起床で大広間に移動し
正座→瞑想→幸せと10回唱える
これを毎日繰り返し
 食事の前は
「多くの動物に感謝。多くの人に感謝。命をありがとう!いただきます!」
と大きな声で言ってからご飯を食べる。
終わりもそうだ。最後の分がごちそうさまでした。に変わるだけ。
食べる時間は15分。制限時間つきだ。
 ここに来るまで過酷というか、もう宗教だった。いつの間にか洗脳されたいたのだ。
  そして4日目の最終日。
遂に水着で湖に入る日だ。
 何故これをやるのか。それは「これ以上の辛いことはない。」
と、これだけだ。
 この日は雨も降っていて気温は0度に近く、風も吹いている。
部屋ではみな水着になり、震えながら外へ。
 いざ湖に入ると足がしびれるくらいには冷たい。
この訓練では男は肩まで。出来るなら頭まで。という変なことまで言いやがる。女は足まででいい。こんな男女差別・・・。
 と思いながらも、僕は負けたくないがために頭まで潜ってやった。

当然死ぬかと思った。 息が止まりかけた。 

 だが、さすがに新入社員の僕。やる気だけは負けていなかった。
もうこれで誰にも負けない。現場に配属されても負けないだろう。という気持ちだったのだ。

●入社前の1週間前

ここで初の退職者がでた。それも3人。
 ここでの宗教染みた訓練が耐えられなかったのだろう。
ここからが、退職者オンパレードの開始にすぎなかった。

●入社後。現場配属

 僕は自分で言うのもなんだが、新入社員の中では優秀な方だったのだ。
だからか、少し大規模なお店に配属された。部門は魚屋だった。
 親からは「噂では魚屋の評判は悪いよ。」と聞かされていた。
しかし僕はスポーツマンでそこらへんの人には負けない!とまで思っていた。
 が、その自信はすぐ散っていった。
なぜなら現場に配属された初日から、部門の主任の機嫌が悪かったからだ。
 挨拶に行こうとした瞬間扉を蹴って「邪魔邪魔、忙しいから」と。
僕は思わず唖然としていまった。
 「え、、なにこれ。こっわ」と思ってしまった。
怒りの原因は当時のサブリーダーの仕事の出来なさにあったのだ。
 今ではわかるが、その主任は魚屋でも危険人物で有名な人だったのだ。

 そんな人に僕は社会人1年目にして当たってしまったのである。
こんな不幸な話他ではないだろう。

●洗礼

 魚の知識は皆無であった。
切り方も名前も鱗も何もかも。常識知らずと言われるかもしれないが、全く無知だった。
 しかし主任は強烈だった。入社1か月もたたないうちに
「いわし30尾入りの8ケース頼んだから午前中のうちに終わらせてね、1ケース15分もあれば終わるから。頑張って」と。
 いやいやいや!!!そんなの無理に決まってる。!それも全部開きだなんて!!無理だ・・・。と思いながらやった。
 さすがに無理だと思った。1ケース20分~25分はかかる。
 そして午前中に終わらなかった。
 その出来栄えに主任は怒った。「こんなこともできないのか」と。

 その日午後からは何もやらしてはもらえなかった。

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●恐怖

 毎日のように何かしらダメなところを見つけては、怒鳴られるの繰り返し。
 アジの捌くときの姿勢がダメだと言われ足を蹴られて補正された。
ある時は売場で怒鳴られたりもした。
 正直僕は辛すぎて鬱になっていたかもしれない。
家に帰っては誰もいないところで泣いて、ご飯も食べられず明日を迎えるのが嫌だった。
 それでも僕は仕事に行った。負けるのが嫌だったのかもしれない。
主任は嫌いだが働いてるおばさん達が優しかったのだ。
 その日怒られたことの改善点をLINEで説明してくれたり、愚痴の言い合いをしたりと。とてもいい人達だった。だから続けられているのかもしれない。
 今でも僕はここの人達とLINEのやりとりをしている。

●3年の月日がたち。現在。

現在の僕はまだこの会社で働いている。
 異動があり点々としながら続けている。
今ではサブチーフとなって管理をする側にまで成長したのだ。
 だがしかし、僕は4月で会社を辞める。
なぜなら、この先この仕事を続けても自分のスキルアップにならないことが
わかってしまったからだ。
 ここまで3年間退職した人数は20人以上いる。
同期で仲が良かった人はほぼ辞めていった。
 それほどまでにこの会社の上は腐っている。
僕は辞める自信が今まで無かった為、この会社にいたが
それも4月まで。
 
 僕は新しい生活を始める。


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