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戸籍に隠された秘密 その2

日本の出生率は下がる一方だが、明治・大正・昭和の時代は大家族が多く、8人以上の兄弟姉妹は普通だった。けれど、戸籍上は兄弟として記載されているが、実は・・・・というケースもたくさんある。

例えば、12人くらいの子どもがいて、一番上と一番下の年齢差が20歳くらい離れているケースの場合だ。多くの事例は、長女や二女が結婚前に生んだ子どもを両親の子どもとして、入籍するケースだ。

けれど、この場合は家族がみな認知していることなので、その事実は結構子孫にまで伝えられている。実際家系図解説しているときに、そんな事情を家族から聞くことはよくある。

問題なのは、近親相姦で生まれた子どもを養子縁組している場合だ。なぜ、その子が近親相姦で生まれた子どもであるだろうとわかるのか?
それは、その子の2代先つまり孫の代になって、生まれた子どもがことごとく早世し、その家系が絶える事実を把握できるからだ。

稀に見る事例だが、今まで私は2度その家系図を作成したことがあった。
依頼主はもちろんそんなことはわからない。もちろん、私も事実はわからないので、そんなケースもあり得るという解説に留めておいている。依頼主の直系ではなかったことがせめてもの救いだ。

倫理的に許されない関係で生まれた子どもが、不憫である。けれど、その報いは「絶家」という血筋が絶えてしまう道となることも事実である・・



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