父の死により姉妹の運命が逆転 1
これは幼い頃に父親に死なれ、ひとり残された母親が子どもたち8人をどうやって育てていくか?悩んだ末に、親戚から養子縁組の話が舞い込んできた時の話である。昭和初期にまだ11歳だった私のお姑さんから、聞いた実話。運命の分かれ道は、姉妹の間で起こった。
ある晩、親戚が集まって残された子どものうち、誰を養子縁組するのか話し合いが持たれた。養子先は裕福な子どもができない夫婦で、養子縁組すれば食べることにも着ることにも不自由しない。自宅からは遠く離れているが、父親の死により、食べることに