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主語の迷子、今日で解消



こんにちは。ゆのんです!

ブログを読みに来ていただき
ありがとうございます。

今回は、


みんなが見失う主語の見つけ方


についてお話しします。

古文を読んでいて、
「今誰が話してるんだ?」

となったことはありませんか?

ちなみに、私は毎回、
誰が主語か分からないため、

話の内容も分かりませんでした。
(なんとなくで読んでいました…)





なぜ主語が分からなくなるか…。
それは、省略されるからです。

古文では、いちいち
誰が話したとは書きません。

それは、現代の小説でも
同じですよね。

では、なぜ省略するのか?
答えは簡単。

平安時代の人々には、
わざわざ主語を書かなくても

きちんと内容が
伝わっていたからです。

私たちだって、小説で何回も

「○○は話した。」
「○○は言った。」

と書かれたら、まどろっこしい
を越えて少しうざったいですよね。

と言うことで主語が省略される
ワケですが、なんせ我らは令和人。

残念ながら、平安時代の人々の
ように、当たり前には読めません。

だからこそ!
今回は…


主語を見分ける3つのポイント


を紹介します!

読んで終わりじゃ
読解はできませんよ。

しっかり、古文を読んで、
実践してくださいね。



主語が変わりにくいパターン



それでは、ポイント①

主語が変わりにくいパターン
について説明していきます。

変わらないと分かれば、
読みやすさMAXですね。

注目すべきは、接続助詞「て」


「て」の前後では、主語が
変わりにくいです。


例をあげますね。
下の文章の主語は全て「山雀」です。


山雀はものも食はで、つねに籠の腹につきて、籠の目より出でむとのみして…(山雀は何も食べないで、常に鳥かごの側面にとまって、鳥かごの目から外に出ようとばかりして…)



このように「て」の前後では
主語か変わっていません。

また、「で」も同じで、主語が
変わりにくい助詞です。

主語が変わらないということは、
主語が出てきたところまで

前に戻って、探していけば
見つかりますね!



主語が変わりやすいパターン



次に、ポイント②

主語が変わりやすい
パターンについて説明します。

コレが分かれば主語迷子
解消まちがいなしです。

注目すべきは、接続助詞3つ
「を」「に」「ば」です。


「を」「に」「ば」があったら、
主語が変わりやすい合図です。


でも、1つ注意点!
「を」「に」は格助詞もあります。

格助詞の場合は、主語とは
無関係になります。

格助詞は訳したときにそのまま
「を」「に」を当てはめます。

主語を見分ける鍵の「を」「に」
はそのまま訳すとヘンです。

それでは、例をあげますね。

下の文章は、帝と篁(たかむら)
という人物の会話です。


帝(が)、篁に「読め」と仰せられたりれば、「読みはよみさぶらひなむ。されど恐れにてさぶらへば、え申しさぶらはじ」と奏しければ、「ただ申せ」と…(帝が篁に、「読め」とおっしゃったので、(篁は)「読むことには読みましょう。でも、恐れ多いことでございますので、(口に出して)申しあげることはできそうにありません」と(帝に)申し上げたところ、(帝は)「かまわないから申し上げろ」と…)



青字の「に」は格助詞なので、
主語は変わりません。

しかし、「ば」の後では、
主語が変化しています。

このように、自分でマークを
付けながら、主語を探しましょう。



敬語にも注目せよ!



最後に、ポイント③

古文が苦手な理由の1つ
敬語です。難しいですよね。

でもこれ、めっちゃ大事なんです。
なぜなら、主語を見分けられるから。

パターンを説明していきますね。

①会話文の中に「尊敬語」
があるパターン

自分が話すとき、例外を除いて
尊敬語は使いません。

(例外はあとでお話しますね。)

つまり、


会話文で尊敬語が
使われていたら、

話し手以外の
別の人物が主語になる


ということです。
図で示すとこんな感じです⇩





②会話文の中に「謙譲語」
があるパターン

謙譲語は、基本的に自分以外の
動作に対して使います。

つまり、


会話文で謙譲語が
使われていたら、

話し手自身が主語になる


ということです。
図で示すとこんな感じです⇩





ここで、先ほど少し触れた
例外について説明します。

例外=気を付けるべき点
それは、「自敬表現」です。

本来であれば、

「僕がおっしゃることを聞け」
「僕のところに持って参れ」

なんて自分に対して敬語なんか
使いませんよね。

しかし、古文では使うのです!

でも、安心してください。
これもパターンがあります。

自敬表現は次のような
めっちゃ偉い人しか使いません。


・天皇のような絶対的No.1の人

・主人と家来のように、絶対的な
主従関係があるときの主人


つまり、誰がどう見ても
身分が高い人に対してのみです。

パターンが分かれば
主語の迷子にはなりませんね。



おわりに



最後まで読んでいただき
ありがとうございました。

今回ご紹介した3つのポイント。


・主語が変わりにくい「て」

・主語が変わりやすい
「を」「に」「ば」

・敬語で見分ける方法


コレを実践するだけで
主語が分かるようになります。

もちろん、登場人物の関係は
把握しておいてくださいね。

今回知ったことを、実際に
やってみることで、

あなたの本当の力として
身に付いていきます。

今すぐ古文の教科書を開いて、
主語の判別をしてみましょう。





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それでは、また!

ゆのん










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