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履くだけでにやにやしちゃう、お気に入りの靴の話

今日は、アイコンに写っている靴について。
noteを書き始めるにあたり、少し前に井の頭公園で撮ったこの足元の写真がいいんじゃないか、と思った理由を書きます。
この靴は、私の新しい一歩の象徴です。いや、それは大げさかもしれない……でも、思い入れのある靴であることは確かです。
(今回から文体を少し変えてみました。試行錯誤中なのです……)

前回の記事で少し書きましたが、私は去年、自分と向き合ってみようと思い、パーソナルカラー診断と顔タイプ診断と骨格診断のコンボをキメてみました。
特に面白かったのが骨格診断です。7タイプあるものだったのですが、私は「ラブリー」でした。いわゆる幼児体形的な感じ、と理解しています。
「これといったウエストがないですね」というアナリストさんの言葉が印象深かったです。ショックを受けたとかそういう意味ではなく、『うまい言い方だ……!』と感心したからです。簡単に言えば「くびれがない」ということなのですが、「これといった」あたりに品すら感じます。プロってすごい。
そこで私は合点がいきました。トップスをウエストインしようが、ベルトで絞ろうが、フレンチタックしようが、どうにもすっきりしない理由はこれです。クィア・アイとかドラァグレースとかを見てると、太さ細さに関係なくウエストを絞ったもん勝ち、という感じがしたので、私もメリハリをめざしていろいろ試してみたのですが、何か違う。
そりゃ、骨格がラブリーなんじゃ仕方あるまい。方向が違うにもほどがある。それに『なんか違う……』という認識自体は合っていたわけで、私の感覚が間違っていなかったという点でもよかった。
そこで似合うスタイルとして提案されたのが、胸下切り替えやハイウエスト、またはウエストを隠す丈、腰回りにふくらみがある形、ボリュームを抑えた足元。胸の下が一番細いので、そこから広がるAライン的な形がいいんですね。アイテムでいうと、胸の下からギャザーが入っているワンピース、ティアードスカート、テーパードパンツやコクーンパンツ、バレエシューズなどです。
これが、私の好みにぴったりでした。というか『もともと好きだったけど、年齢や雰囲気に似合わない気がして選んでこなかった』ものも多いので、着ていいんだ!とうれしくなりました。

そこで服やら靴やらをいろいろ見ていて、目に留まったのがランブルのTストラップエナメルシューズです。色も形も材質もヒールの高さも理想通り。今までなら『いやちょっと、可愛すぎるし……会社に履いていけないし……』と思って躊躇していたかもしれませんが、今ならいける。
届いたその日に室内で履いてみて、あまりの可愛さに小躍りしました。この靴で歩くためだけにおしゃれして出かけたい、という気持ちになりました。

2万円もしないこの靴が、私に与えた力は計り知れないものです。
靴にあう服やバッグの組み合わせを考える時間も、それらを身に着けて歩く時間も、私を満たし、ここ数年のいろいろで疲れた心を元気にしてくれるものでした。
もともと靴は好きで、過去にも好きな靴、自信を持てる靴はたくさんありました。でも今までは、その評価に他人の目というか、「他人の目を気にする自分」も少なからず入っていたと思います。『おしゃれだと思われたい』とか『恥ずかしくない』とか。
でもこの靴は、自分がうれしい、という部分が大きい。他人を気にしていない、とは言いません。それは当然、あります。他人とかかわって生きているのだから、死ぬまでずっとあるでしょう。でもそれをはるかに上回って、気にしなくなるほど、「自分のために履いている靴」という気がします。

あまり使いたくない言葉ですが、いわゆる「自分を満たす」的なやつなんでしょうね。あまり使いたくない言葉ですが……恥ずかしいから……。「メタ認知」とか「自己肯定感」とかも恥ずかしいんですよね……大切な概念だと思うのですが……この話はまたおいおい……。

靴はいいものを履けとか、おしゃれは足元からとか、靴って何かを象徴するものなのでしょうか。嫌なことがあると靴を新調する、という方もいますし。Twitterで、おじいちゃんに学校に行きたくないと言ったら靴を買ってくれて、それを履いて学校に行きたくなった、みたいな呟きを見たこともあります。
日本では家の中で靴を履く習慣がありませんから、やはり「外の世界に連れだしてくれるもの」ということなのかしら。

このような次第で、この写真をアイコンに選びました。結構、気に入っています。

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