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詩 あなたでない人と

よく考えていました
あなたでない人を
恋人と呼ぶとき、
私はどんな瞳をしているのか

どんな声が
その人を振り向かせるのだろう

あなたでない人と
右手を繋ぐとき、
私の手は汗ばんでいるのか、
震えているのか、
包まれているのか、
のびているのか、

もう片方は虚空を掴もうとして
諦めるのでしょうか

そう思っていたことが
随分昔に感じます

あなたでない人を
恋人と呼ぶとき
あなたを愛したことを
幸せに思います

あなたがいなければ
生まれなかったかもしれない
このおもいを
君に向けられることを
幸せに思います

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