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ショート小説 : 星におそわれた話

ゆにおです!

【10/22】は文学フリマ福岡9です。
ブースは【い-17】! 純文学の島におりますので、九州の皆さんどうぞよろぴく!

福岡に向けて、新刊も作りました。

表紙です! コンテンポラリーダンスっぽいモデルさんのお写真で、不思議な感じを表現してみました。

『SFSS(エスエフエスエス)〜すこし不思議なショート・ショート』です!

稲垣足穂の『一千一秒物語』からタイトル&一行目を本歌取り
書き綴ったショート・ショート集。

裏表紙はこんなかんじ! あらすじを書いてます。

本家の足元にも及びませんが、ゆにおなりに
天体と人間が織りなす不思議なお話がかけたのでは? と思っています。

中身はこんな感じ! 章扉もデザインしてみました〜

サンプルとして、一話分をnoteにも掲載するんで、ぜひご参考に!
では、どうぞ〜!




ショート小説 : 星におそわれた話  



 ある晩、星の色がどうもおかしいので、早くから戸をしめて寝た。すると、深夜の一時頃にノックの音がした。

 もちろん無視する。

 そしてスマホを握り締め、SNSに「アパートのドア、ノックされてんだけど。深夜に、ヤバない?」と書き込む。

 すると、その書き込みに「いいね!」が一気に八〇件つき、瞬く間に二〇〇件RTされた。

 なんだこりゃ! 
 こんなリアクションあるの初めてなんですけど。

 わたしは何だか気味が悪くなって、いざとなったらすぐに逃げられるように、闇の中でジーンズとトレーナーに着替えた。

 すると、ベッドの上に置かれたスマホの画面から、光る粒が泉のように湧きだしているじゃないか!

 ネオンの金平糖みたいなつぶつぶがベッドを覆い、床へと溢れ、ワンルームの部屋一面に広がった。

 その一粒一粒が、「いいね!」「いいね!」「いいね!」とぶつぶつ呟いていた。

 まさかさっきの画面の中の「いいね!」もこれの仕業?

「いいね!」「いいね!」「いいね!」

fin



■お読みくださり、ありがとうございました!

by ゆにお


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