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赤ちゃんは本当は小さいオジサンなのではないか、という思考実験_東京爆誕子育生活

我が子が爆誕して40日。世界は一変し、もはやBB(Before Baby)の事すら思い出せないくらいどっぷり子育て中です。そんな全身全霊を掛けた子育ての中、ふと気づいたこと。

私が命を掛けてお世話をしているのは小さなオジサンなのではないか。

仕草、表情、嗜好、どれをとってもオジサンにしか見えない瞬間が度重なり、そんな考えが頭をちらつきます。と言う訳で今回は、「かわいい我が子が実は小さなオジサンなのではないか」という思考実験を通じて、小さなオジサンのある一日を垣間見てみたいと思います。

新人お世話係に教育的指導の毎日

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私のところに新しく配属されたお世話係はまだ新人で、お世話の仕方が全くなっとらん。抱き方も下手だし、私が「ミルクはまだか」「オムツが汚れているぞ」と泣いても、経験不足すぎて全く私の言うことを理解できず、とんちんかんな行動ばかりしとる。この前なんか、腹が減ったからミルクをよこせと散々泣いてやったにもかかわらず、やれ抱いてあやしてみたり、変えたばかりのオムツをまた変えてみたり、全く私の言わんとする事を汲み取れておらんかった。こっちは腹が減っとるんだ、泣き方を良く聴けば私の言わんとすることが分かるだろうに。

これだから最近の新人お世話係は世話が焼ける。なんちゃって(笑)上手いこと言っちゃったな。ともあれ、毎日泣いてばかりだからストレスがたまるよ。今日もひと仕事終わったらいつもの店に顔を出すとしよう。

馴染みの店の、馴染みのママ

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やぁママ、今日もまた来ちゃったよ。やっぱり馴染みの店は落ち着くなぁ。最近、新人お世話係に手を焼いていて、お腹も減ったし喉も乾いたよ。いつものアレ、出してくれないか。そう、アレだよ、ミルクを人肌で。あぁ、旨い、ギャン泣きしたあとはやっぱりミルクに限るな。これをちびちびやるのが何よりの楽しみだよ。

あれ、調子に乗って少し飲みすぎたかな。ママ、背中をさすってくれないかな、胸がムカムカするんだよ。そうそう、そうやってさすってもらうと…ゲフッ!ありがとうママ、良いゲップが出たよ。

あれ?ゲップは出たがなんだかまだ腹の調子が悪いな…オロオロオロ。あぁせっかくミルク飲んだのに吐いちゃったよ。最近年のせいで胃が小さくてね、飲み過ぎるとすぐ吐いちゃうんだよね。ママ、口元拭いてくれないかな。

トルコ式風呂で全身洗ってもらう

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すっかり遅くなったな。風呂にでも入ってリフレッシュするとしよう。私の場合体が小さいので、トルコ式風呂「ハマム」のようにお世話係に全身を洗ってもらった後、軽く入浴することにしている。しかしうちの風呂はダイビング用プールくらい深いから気が抜けない。お世話係に支えてもらって、サッとあたたまる程度が丁度良い。

私ももう生後一ヶ月、そろそろいい歳だから、皮脂の分泌も凄いし、匂いも気になるわけだよ。なのでお世話係には、二重あごの間とか耳の後ろとか、念入りに洗ってもらうようにしている。

風呂上がりのケアは念入りに、お世話係にベビーローションを全身に塗ってもらう。こうムチムチに見えても乾燥しやすいから風呂あがりのケアは大事なんだよ。

なかなか寝付けずグズる夜

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最近年のせいか、なかなか寝付けなくて困る。眠いのにモロー反射で体が勝手に動いて寝られないし、光や音や温度のちょっとした変化も気になるし、そりゃぁ私の機嫌も悪くなって当然だよ。おまけにうちのお世話係の抱き方が気に食わん、よし、ここは一つギャン泣きしてやろう。うわーん!!!

とか言ってたら...なんだか眠くなってきたな。半目でねばったけど眠い…しょうがない、ひとまず寝てやるか。2時間もすれば腹が減って起きるけど。今日も下手くそながら頑張ったな、お世話係よ。特別に、明日も私のお世話係をやる事を許してやるぞ。せいぜい頑張って私のお世話をするんだな。

そうして、小さいオジサンとスナックのママと新人お世話係の長い一日は、幸せに更けていくのでした。おしまい。

*写真はフリー素材です。

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