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パリお外ごはん JIPANGUE(和食店) _パリ節約自炊生活番外編

旦那様です。今回は妻のアカウントをのっとって、パリお外ごはんをお送りします。今回はいなせなムッシュと、パリで内角ど真ん中な和食レストランでランチです。

店名:JIPANGUE(ジパング)
住所:96 Rue la Boétie, 75008 Paris

こちらのお店、JIPANGUE はシャンデリゼ通りから少し入った、比較的静かな通りの中にあります。ルーブル美術館の近くには和食やラーメン屋が点在するエリアがあるのですが、そこからは少し離れており、今回始めて訪れるエリアでした。

お店に入ると、そこには立派な寿司カウンターが!妻も何度か触れていますが、欧風SUSHIの多いここパリで、日本で見慣れたお寿司の意匠に触れられるのは、新鮮な気分です。また、お店にはラグビー関連の展示物がちらほらと。ムッシュ曰く、こちらのお店は何年か前にパリでラグビーのワールドカップがあった際、日本代表の前線基地として機能したそうで、否応にも期待が高まります。

◆レバ刺しとあん肝(強い気持ち強い愛!)

まずは前菜として、レバ刺しとあん肝を頂きました。そうです、日本では、大江戸線六本木駅地下7階の、エレベーター乗り場の前で由利徹のモノマネをすると開く扉から入る地下世界でしか現在では提供されていない、あの、かの、レバ刺しです!!!!

細かく刻んだ小葱(これも、パリでは中々お目にかかれなかったりします)と頂く、何年かぶりのレバ刺しは大変に美味で、かつなんだか懐かしい感じでもありました。

そしてもう一つはあん肝!あの、居酒屋で不動の2番セカンド菊池涼介として君臨するあん肝!菊池のフィールディングのように、居酒屋シーンではどんな局面でも、どんなお酒にも対応してみせる守備範囲の広さを誇るあん肝ですが、パリで食べるあん肝は、「そういえば、フォアグラってあん肝よりはクセが無いな。全盛期の荒木と菊池の守備の違いみたいなものなんだな」と納得するに十分でした。

◆四番!ファースト!刺身定食!

そして、本日のメインイベント60分一本勝負!赤コーナー!刺身定食(20ユーロ)の入場です!まるで爆勝宣言で入場する橋本のように、穢れのない魔法使いのように、この光り輝くマグロ!ニ夜連続!ご期待ください!そして青コーナーには虎視眈々と王座を狙うサーモンが、まるで走る横浜中華街のように鎮座しているのであります!

…………恐らくこのブログを読んでいる殆どの方にとっては、「刺身定食なんて、居酒屋のランチに行くか、大戸屋で800円払えばいくらでも食べられるじゃん」という感じなのかもしれません。しかしながら、ここは花の都パリでありまして、そこで、こんな王道ど真ん中なお刺身が食べられるのは、海外暮らしをしていると、なかなかに心をギュッと掴む、いくつの悲しみも残らず捧げ合いたくなってしまうのであります。

◆にほんのこめ、おかわり

そして、もう何も言葉は要らないでしょう。
白いご飯とお味噌汁。
まるで広島の新井さんのように、ただそこにいるだけで、安心させる存在。もちろんおかわりを。


旦那様は実は18年前にも、一年間海外暮らしをしていました。その時はマレーシアに住んでいて、普段はホストファミリーの家庭マレー料理を毎日食べ、辛さにもすっかり慣れ、結果、後に蒙古タンメン中本北極を愛する妻を射止めることに成功したのでした。ただ、やっぱり日本の味は恋しくなるもので。マレーシア暮らしも半年ほど経ったとき、現地で知り合った日本人のNGOの方と一緒に行ったラーメンの、Mee Soup とは違うとんこつラーメンの味は、今でもヨダレが出てくるくらいには覚えています。

パリで食べた刺身定食も、なんだかノスタルジックでありました。マレーシアに住んでいたあの頃からは色々なことを見て、学んで、経験したけれど、果たしてどのくらい大人になったのかなあと思うくらいには。まるで対偶を取った論理式のように、日常がひっくり返った世界で、異世界では当たり前だったモノを食べるのは、いろいろな記憶を呼び覚ますものです。

こちらのお店、お寿司や焼肉もあるそうで、次回は是非妻と一緒に伺おうと思います!

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