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11月に買った本、読んだ本

毎月恒例の買った本、読んだ本についてくっちゃべるnoteもついに11回目。あと一回で今年もおしまいだと思うとなんだか感慨深いです。


ちなみに今月は書き順に悩みました。

というのも、買った本→(先月までに買ったもので)読んだ本の順番にしているので、先月までに買った、シリーズ一作目を今月読んで、続きを買った場合に2作目の紹介が先になってしまったり。。。

書き方はもう少し工夫しないといけないかも。

まだまだ試行錯誤は続きます!



買った本

11月に買った本は全部で8冊。

今回は少し控えめ。

それでも多いけど。



らんたん 柚木麻子


気になってた本!

柚木麻子さんの大河小説だなんて面白くないわけない。

けど分厚いし、年末年始に読むかなって思ってたらサイン本があったので買いました。

ここ最近、こう言って買ってること多いな…毎月そう言って2、3冊は買ってるような。

サイン本に弱いわたしなのです。

そんなわけで、買ったものの他にも読みたい本が山のようにあるし、積読も山のようにあるのでこれは年末年始に読む!

12月中旬になったら年末年始に読む本を考えるんだけど、一冊決まりました。




プラナリア 山本文緒 ※


11月に読みたい本でも書きましたが、山本文緒さんの作品を改めて読みたくて。

高校生ぶりのプラナリアを買いました。


その時は図書室で借りたのかな。

読んでみたら全然覚えてなくて笑

これを読んだ高校生のわたし、どんなことを思ったんだろうって、記録をつけてなかったことを少しだけ後悔しました。

歳の割に幼いわたしだったと思うので、この本に出てくる主人公たちにわたしはさぞかしびっくりしたんだと思う。

恋愛や仕事といった人生に対して結構奔放というか、自由というか。

中学生の頃、クソ真面目に勉強して進学校に入学して、それなりに名の通った大学に進み、それなりに安定した仕事に就きたいと思って、また毎日勉強して。

そんなわたしからすると、この本に出てくる女性はみんな無職で結構フラフラしてるし、男関係もわりと緩め?で。今読めばまぁそこまで珍しくはないだろうけど、高校生の頃、周りにそんな人は全くいなかったから、さぞかしびっくりしたと思う。


とまぁ本のことより、本を読んだ当時のことを思い出したりしました。

読むきっかけは悲しいものだったけど、ほかの作品もまた読み返したいし、まだ読めてないものも読みたいな。




秋の牢獄 恒川光太郎 ※


これも11月に読みたい本で書いたもの。

11/8が舞台の表題作目当てで買いました。

ホラー小説となってるけど、とりあえず表題作は怖くはなかった。

状況はホラーだけど。

他の作品は怖いのかな?まだ読めてないのでそのうち読んでみたい。

なるべく怖くない環境で。




つめたいよるに 江國香織 ※


江國香織さんは時々無性に読みたくなる。

から、本屋さんでピンときたら買ってしまう。


つめたいよるには短編集で、一番はじめに収められている「デューク」は国語の授業か模試で出会ったはず。

江國香織さんの話を使って、テストかなんかで「この時の主人公の気持ちを〇〇字で示せ」とか書いてあったのかと思うとちょっと興醒めしちゃうね笑

なんて、読み始めは思っていたけどだんだんそんなことより、え、もしかして?え?!って。それどころじゃなくなった。

買った帰りの電車で読んでいたのだけど、うっかり泣きそうになって慌てて本を閉じた。

最近涙脆い。


他にもこの本に収められている作品は、少し切ないようなほろ苦い話がいくつかあって。どれもとても短い話なのに後に残りました。




言葉の園のお菓子番 見えない花 ほしおさなえ ※


先月、この本の続きを先に買ってしまったのでようやく。

ちなみにこれは 11/6(土)の夜9時から11/7(日)の朝5時まで開催されている、#丸善ジュンク堂に住んでみる2021秋エア開催🍂 で読み始めて、読破したもの。

このイベントは、本当は実際の丸善ジュンク堂さんに一晩だけ泊まって一晩中本を読む!というイベントだそうですが、昨今の情勢からオンラインのみで開催されてぃす。

当時も、同時にオンライン開催はあったみたいですが、わたしはそもそもこのイベント自体全然知らなくて。いつかお店の方にも参加してみたいな。

オンラインのイベントに参加するのはおそらく3回目か4回目くらいかな?

夏のときは試験前で参加できなかったので、春ぶり。

開催が決まった時からわくわくして当日何を読むか考えてました。

少し話が逸れましたがそんな、素敵なイベントで読み終えたのがこの本。

ほしおさなえさんの本は、「活版印刷三日月堂」シリーズもそうだけど、優しい気持ちになれるから大好き。




龍ノ国幻想1 神欺く皇子 三川みり


なんとなく、買っちゃった。

9月10月に八咫烏シリーズを読んだからか、和製ファンタジーを読みたい欲があったのもあるかも。

実家で積んでる「夜の写本師」シリーズもそろそろ手を出したい。

最新刊の装丁を本屋さんでみたんだけど、むちゃくちゃ素敵だった。これは欲しいかも。既刊が多いのでいつ辿り着くかな笑

この本はまだ2作しか出てないそうなのでまだ間に合いそう!




ぼくはホワイトでイエローで、ちょっとブルー2 ブレイディみかこ ※


1と付いてないけど、文庫で読んだ前作がとても良かったので、文庫化を待てずに続きを買いました。

装丁が可愛い。色もタイトルに入ってないグリーン系統。

こんなことならどちらも単行本で買えば良かったな笑

本棚に並べる時、文庫と単行本だとちょっとブサイクだし、イエローとグリーンで並べたかったな。

1に引き続き、考えさせる一冊でした。

たまに読み返すと思う。




赤と青とエスキース 青山美智子 ※


これはサイン本を予約してました!

青山さん、大好きなので届くのを心待ちにしていました。

表紙がこれまでのミニチュアではなくて、ちょっとおおっ!となりました。

もちろん読んでる時も。

これまでの青山さんの作品と少し雰囲気が違っていて、でも根底にある優しさは変わらず。

楽しく読んでいたのですが、最後に大きなびっくりが。

え?!って思わず声が漏れて、ぽろっと涙が。

すぐに始めから読み返しました。

これはとんでもないものを読んでしまった。

読んだ記憶を消してもう一度読みたい。

そう思ってしまいました。




読んだ本

10月までに買った本で、11月に読んだ本は全部で9冊。


ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー ブレイディみかこ


これ、読んでよかった!

最初の数章を読んですぐに続きを買いに行こうと決めました。


読みやすい文体で、考えさせられることがたくさんあって、毎日少しずつ読んでました。

大事に読みたい本はいつもちまちまちょっとずつ読んでます。

先月の日日是好日とかもそう。

一気に読むともったいなくて、一文を大事に大事に読んでました。

それに考えさせられることも多くて、一度にたくさん読めなかったのもあるかな。

特に印象的だったのがシンパシーとエンパシーの話。

シンパシーは聞いたことがあったけど、エンパシーは聞いたことがなかった。似てる言葉だけど意味は全然違う。

シンパシーも大事だけど、これから大事になったり必要となるのはエンパシーな気がする。

他にも他人の靴を履いてみること、とか気になることが山盛りあって。

毎日少しずつ自分の中に落とし込んで消化させて読み進めました。

これは定期的に読み返したい。




言葉の園のお菓子番 孤独な月 ほしおさなえ 


先月サイン本を見つけて買っちゃったシリーズ2作目。

その時に1作目を見つけられずやむを得ず積んでいましたが、ようやく見つけたので、読むことができました!

1より世界が広がり深まり、連句会のメンバーのことも少しずつわかってきたり、一方でおばあちゃんの知らない一面を知れたり。楽しく読めました。

お菓子が1年分一周したけど、まだ続くよね?

一葉のこれからも気になる。



ウィステリアと3人の女 川上未映子


村上春樹みたい。

と、読みながら思いました。

あとから知ったけど、作者は村上春樹が好きらしい。

影響を受けているのかはわからないけど、読んでいて村上春樹みたいと思ってしまうのは良くない気がした。

一方で、村上構文といい彼の作品の世界観や言い回しは唯一無二であることを改めて知ったり。


この本は分厚くもないし面白いし、そこまで難解でもないのになぜだかとても時間がかかった。たまにあるよね、そういう本。




星落ちて、なお 澤田瞳子


久しぶりに時代物を読みました。

画家の河鍋暁斎の娘とよの一代記です。

読み応えがあってぐいぐい引き込まれました。大河ドラマみたい。


天才絵師と呼ばれる偉大な父と、父のような才能がないことをわかっている自分。

そして江戸から明治、大正へ時代は移り、西洋文化がどんどん取り入れられ、それは絵も同じ。

流行りは父のような絵ではなくなっていく。

父のようにはなれないけど、父の芸術を守らなければならない葛藤がリアルでした。




大人は泣かないと思っていた 寺地はるな


これは買ったまま積んでいましたが、作者の寺地さんが、冬にぴったりの本です。とツイートされていて、引っ張り出しました。

表紙が爽やかなブルー系なのでてっきり夏の話かと思ってましたが、読んでみたら確かに冬のきんとした空気にぴったりだと思う。




神様のボート 江國香織


再読です。

これまでは、ハッピーエンドだと思っていたけど、初めてこれはハッピーエンドじゃないかも?と思ってしまいました。

ラストにかけて葉子のふわふわとした、現実感のない生き方がじわじわと真綿で首を絞められているかのように、わたしの不安を掻き立てる。


そこに来てのあのラストシーンは果たしてハッピーエンドなんだろうか?と。

果たしてどうなのか。

江國香織さんの作品は、本当にいつ読んでも何度読んでも受ける印象が違っていて面白い。

すごい。



流浪の月 凪良ゆう


去年の本屋大賞で、ずっと積んでました。

早く読めば良かった!!

と読み始めてすぐに思って、そこからは一気読み。


2人の不思議な関係をなんて呼べばいいのかわからないし、適切な言葉なんてないのかもしれない。

2人のことを世界中の人が納得することは難しいのかもしれないし、2人で生きていくのは容易いことではないし、とても大変なことばかりかもしれない。

けど、そんな2人ができるだけ長く、平和で穏やかであって欲しいと祈ってしまった。

どこか、2人のことを誰も知らず、追いかけられることも詮索されることもない世界で。

そんな世界があればいいな。



一方でネット社会の恐ろしさ怖さを痛感したし、わたしが実際に2人の近くの人間だとしたら彼らをフラットな目で見られるのだろうかとも思った。

考えさせられる話でもありました。



雨夜の星たち 寺地はるな


三葉、ややこしいなー、面倒くさいなーって思いながら読んでた。

ある意味潔い生き方だけど、周りにいたら面倒くさそうだなと思ってしまったり。

それだけわたしは建前の世界で生きてきてしまったし、本音を言うことで引き起こすマイナスに怯えてしまっているとも言える。

わたしは三葉のようにはなれないし、なりたいとも思えないけど、面白かった。




猫のお告げは樹の下で 青山美智子


これはちびちび読み進めてました。

途中で月曜日にはココアをのあの人や、お探しものは図書室までのあの人が出てきて嬉しかった。

青山さんの作品は、こういうリンクがあるから嬉しい。

読むのが空いてしまっていたら、多分気づけないかも。


1番最初と1番最後の話が素敵だなって思ったけど、1番はスペースという話。

わたしも自分のところに神様が来てくれるスペースを常に持っていたいな。




そんなわけで今回もやっぱり長くなってしまいました。

なるべくコンパクトにしたいと思いつつ、Twitterに書き切れなかった分を入れちゃうと長くなりがち。

もう少しシンプルに!簡潔に!書けるようになりたいな。



そして、12月もたくさんの素敵な本と出会えますように。

ではまた。











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