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本に関する定点観測 2022.11

今年もあと1ヶ月。
積読は増える一方。
はい、今月は今年最多です。
おかしいなぁ。

そんな11月の定点観測始めます!


1. ハミザベス 栗田有起

先月、オテルモルで再びはまった栗田さん。
まだ在庫があったのがこちら。
表題作ともうひとつ、中編がふたつ収録されています。
どちらも、主人公がおかれた状況はちょっと過酷で不思議なんだけど、暗くはなく、読んでいて悲しさはあるけど重く苦しくはない。
これは説明するより、読んでもらうのが一番。


2. 栞と嘘の季節 米澤穂信

前作が面白くて、でも積読もあるし文庫化するまで待とうかなって思ってました。本屋さんに行くまでは。
買いました。意志弱。
けど山積みしてあったら買っちゃうって。
まずは復習してから…


3. 憐憫 島本理生

島本理生さんも定点観測で良く出てくる作家さん。 
高校生の頃に出会って、それ以来好きな作家さんです。一時期離れていたけど、最近はまた新刊が出たらとりあえず買うひとり。なのでどんな話かもよくわかってないけど、買っちゃいました。
読んでみて、いい意味で島本理生さんぽくないというか、新しいではないけど、あまり読んだことがない感じ。
柏木さんが謎すぎるのと、彼がなぜ主人公に惹かれたのかがずっとわからなくて。
結末でそれらしきものが示されるけど、あまり納得しがたい気持ちもあったり。
うまく言い表せなくて。
でも出てすぐに読んだから他の感想もあまりなくて、自分の読み方がおかしいのか、浅いのか、それともちゃんと読めてるのか自信が持てない。


4. 泣かない子供 江國香織

買ってから、「泣く大人」が読みたかったことに気づく。まぁ良い。
ここでもたまに書いてる、インスタアカウントさんが「泣く大人」の中の一編を紹介されていて読みたかったのですが、間違えちゃいました。
それはさておき。やっぱり江國香織さんのエッセイ好きだなー。江國さんの思考や行動が作品のあの人やこの人の要素が垣間見れたような。

途中、色んな作品について書かれてるものがいくつかあって、どれもこれも絶妙に読みたくなりました。


5. 神様 川上弘美

たぶん、読んだことがある。あらすじに見覚えがある。けど記憶にないし持ってないし、一行目に惹かれて買ってしまいました。
短編集です。
くまに誘われてピクニックに行く話と、1番最後の話が好きでした。
わたしもくまと散歩に行きたいし、くまの神様のご加護がありますように、と祈られたい。


6. うたうおばけ くどうれいん

すっかりはまってしまったくどうれいんさん。
全然本屋さんになくてようやく見つけた。
実は彼女の短歌や小説はあまり読んだことがなくて、エッセイを追いかけている、わたしとしては珍しいタイプです。
やっぱり好きだなぁと思う。
面白いこと起こりすぎじゃない?!と思いながら読んでいたらあとがきでガツンと来ました。


7. 京都に咲く一輪の薔薇 ミュリエル・バルベリ

Twitterで見かけて気になって買っちゃった。
作者の本は一冊だけ持ってる。けどずっと積んでる。なのに買ってしまったのは、京都が舞台ということ。
そして帯の言葉。
この本は静かな部屋で、温かいお茶を飲みながらゆっくりじっくり読むのを強くおすすめします。 



8. 月の立つ林で 青山美智子

青山美智子さん、この本が出る直前くらいにTwitterで少し入院されると案内されていて心配してました。
いまはもう退院されてるようです。よかった。

こちら、もしかしたら「赤と青とエスキース」に続くミニチュアではない表紙の作品かも。
切り絵の綺麗な装丁にうっとり。


9. 私の生活改善運動 安達茉莉子

安達茉莉子さんのエッセイにはまってしまって、これも読みたい!と思っていたのにことごとく本屋さんになくて。ようやく巡り合えました。
丁寧な暮らし、ではないけど、自分が心地よいと思える生活を送ることが、こころを穏やかにするんだろうな、と。
とりあえず、常に部屋を綺麗な状態にすること、「これでいいや」で選ぶのを辞めることから頑張ります。


10. CONTACT ART 原田マハの名画鑑賞術 原田マハ

芸術のこと、絵画のこと、もっと知りたくて買ってみました。
たくさんの絵、画家のことが書かれていて、少しずつ絵と文章を味わって読むのが好きです。
紹介されていた、東山魁夷の絵は一度見てみたいなぁと強く思いました。


11. ある男 平野啓一郎

映画の予告を見て、読みたくなりました。
(そこは映画ちゃうんかいって感じですが)

買ってから一気読み。
面白すぎて止まらず。
ところどころ平野さんらしい、少し哲学的な難しい話はあったけど、それもまた作品に深みを与え、読み手に考えることを促し、とても読み応えのある作品でした。
読み終わってから少し呆然としてしまいました。
映画、妻夫木くん、窪田くん、安藤サクラさんだし、めちゃくちゃ見応えありそうだなー!


12. 光のとこにいてね 一穂ミチ

この本、めちゃくちゃ探しました。
ようやく見つけたんだけど、まさかの栞つきの本とサイン本がバラバラで、栞つきのサイン本が欲しかったので、とても悩みましたが栞つきを選びました。
栞、作者の一穂ミチさんお手製らしく。とっても素敵なものなのです。
ちなみにサイン本は何冊か持っていたので今回は見送り。
読むの楽しみ。


13. BAR追分 伊吹有喜

実はずっと読みたかった一冊。ようやく買えました。
伊吹さんは他にも読みたい作品がいくつかあって今後チェックしたい作家さんだったりする。


14. 本心 平野啓一郎

「ある男」を読み終わったあと、文庫のうしろに、広告が入ってて、読みたい!と思ったので買いに。
余談ですが、ナルキッソスがまたもや出てきた。平野さんのお気に入りのモチーフなのかな?
それはさておき、こちらは十年後くらいの日本を舞台にした作品です。
AIやVRが日常生活に溶け込んでいる世界、そして格差がさらに広がった日本で生きる主人公の成長が描かれています。
読み応えたっぷりで面白かった!ラストはちょっと拍子抜け。


15. 目をあけてごらん、離陸するから 大崎清夏

インスタで見つけました。最近、インスタでビビッとくること多い。

で、本屋さんで実際手に取ると、ちょっと変わった形の単行本で、1ページ目、1行目からまたもやビビッと来たのでレジへ。




16. 自転しながら公転する 山本文緒

文庫も出てたけど、あえて単行本で買った。
ようやく買った。
本当はもっと早く読みたかったけど、なんだか読むのがもったいない気がして。
文庫が出た時に、解説がついてるならそっちを買おうと思ったけど、どうやら付いてなさそうだったし、単行本の雰囲気が好きだったので。


17. ばにらさま 山本文緒

最後の短編集。
可愛くて独特な表紙、一度見たら忘れられない。
これが最後の作品と思うと悲しいけど、たくさんの作品を遺してくださったから、未読の作品をこれから少しずつ読んで行こう。


18. こりずにわるい食べもの 千早茜

シリーズ3作目!
も買っちゃいました。
これまでは京都が舞台だったけど東京へ。
東京は馴染みがないので少し不安だったけど、よく考えたら今までのものも、京都のお店や料理がメインというより千早さんの強すぎるこだわり、もしくは怒りが根底にあったから関係なかった。

ちなみに千早さんのTwitterをフォローしてて、ずっと疑問だったことがあって。
明確に書かれてないけど、「恋人が」ってツイートを見かけたことがあって、あれ?殿は?と思っていたら最後に明かされました。

19. 魔女たちは眠りを守る 村山早紀

これ、ずっと気になっていたので文庫本になったのを機に買いました。 
村山早紀さんの作品は昔から優しくて大好き。
疲れてほっとしたい時にとっておきたい。


20. タスキメシ箱根 額賀澪

大好きなタスキメシシリーズ!
実はこれ単行本で持ってて、ただ、2019年に発売された単行本には、「2020年開催」の東京オリンピックのエピソードが入ってました。
が、実際には2020年に東京オリンピックは開催されず。
作者の額賀さんがTwitterで、文庫化にあたり、エピソードを現実世界と合わせるために変えたとおっしゃっていたので、気になって買いました。
改めて、2020年って本当に酷い年だったなぁ。。。

それはさておき、このシリーズはあと2作出る、と額賀さんがおっしゃっていて、次は例のオリンピックが絡むものらしいです。
きっとこれも現実に合わせてるんだろうけど、でも、2020年に開催されたとしたら。
単行本を書かれたときに想定されていた、幻の作品も読みたかったなぁ。



積読について&おわりに

今月、めっちゃ増えました。
そりゃそうだ。こんなに買ってるんだし。
積まれたのは7冊。
結果、トータルの積読は51冊になってしまいました。
11月初めに、年末には30冊くらいにしたいな〜なんて呑気に思ってたのに、この数なので12月に20冊も読まないといけないことに。。。
頑張ります、は変だけどこれ以上積まないように12月は積読優先で読書します!!
また年末に今年の積読総括したいなー。

今年もあと少し。
楽しい読書生活になりますように。
ではまた。

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