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日記のおまとめ

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2021年11月以前に書いた日記です。(無料)
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記事一覧

「出不精解消」2021年11月16日

動物園に行った。
だいたい月に一度は水族館や動物園に友人と行くのだが、今日はそれとは別で、久しぶりに一人で動物園に行った。
三十分おきにちょっと座ってパンをかじったり、道順をたいして考えずに気ままに進んだり、好きなところで好きなだけ立ち止まったり、スタスタ通り過ぎたり、そういうことをできるのが一人のいいところだ。

それにしても、一人での外出の予定は、思い立ってから実際に行動するまでにかなり時間が

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「ゆく物くる物」2021年11月9日

私の中の、断捨離のスイッチが入った。
こうなると日がな一日、持ち物を減らすことばかり考えている私である。
全く急ぐ必要はないというのに、どうしてか引っ越し直前に追い込まれているかのような緊迫感が生まれてくる。
一刻も早くこの物量をどうにかしたい。

そもそも私は欲しいものをあまり我慢せずすぐに手に入れようとしてしまうし、人からもらえるものは何でももらってしまうし、大体そのまま押し入れに詰め込まれて

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「夢見るだけならすぐにでも」2021年11月3日

引っ越したいと思っている。
引っ越すかもしれないと思い続けている。
けれども、引っ越したいという感情と、実際に引っ越すかどうかは全く別物である。
だから三年くらいずっと同じ部屋で、引っ越しのことを頭の片隅で考え続けている。

私は、物件の写真や間取り図をひたすら見るのが好きだ。
部屋の形、窓の大きさ、キッチンの向き、コンロの数、部屋の広さや数、収納の大きさ。
インターネットで調べて色々見ては、やい

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「ショータイムのマボロシと夜の散歩」2021年11月1日

いつの間にやらレイトショーが再開していたので、久々にそそくさと夜に出かけて行った。
映画はレイトショーが一番好きだ。
映画館に入る前の時間は、まだ店は開いているし、街に人もたくさんいる。
けれども映画が終わって劇場から一歩外に出てみると、売店は店じまいされて無人であるし、外は吸い込まれて音が無い。
映画の世界の中から一転、静かな暗闇の異空間に放り出されるあの瞬間が、たまらないのだ。
二時間くらいの

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「エンターテインメント食」2021年10月29日

今回は、メヒコに行ったお話(「カニとフラミンゴの関係性」2021年10月28日)の続きのようなものです。

私は、食というものに対する関心が、おそらくとても低いほうだと思う。

幼い頃から食への関心があまりなく、親から「何が食べたい?」と訊かれても、毎度「なんでもいい」と答えるものだから、それでよく叱られているような子どもだった。
何を食べたいかと訊かれても特に何という気分もないし、空腹が満たせる

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「カニとフラミンゴの関係性」2021年10月28日

たくさんのフラミンゴを見ながら、とても美味しいカニピラフを食べた。

フラミンゴの群れをガラス越しに見ながら料理を楽しむことができる、「メヒコ」というシーフードレストランに行ったのだ。
メヒコにはいくつか店舗があり、そのうちの「フラミンゴ館」と名のつく店舗にフラミンゴがいるという。
動物園か? と思うけれども、そこはあくまでレストランである。
なんとも奇想天外なお店だなという好奇心から、その存在を

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「私も、どうぶつ」2021年10月26日

宮崎学さんの写真展に行った。
宮崎さんは、野生の動物を多く撮っておられる写真家だ。
いつも私が一緒に動物園や水族館に行っている友人が、この写真展に行きたいというので、是非とも私も一緒に行かせてもらった。

宮崎さんがご自身の手で改造を重ねたカメラは、人の手でシャッターを切られるのではなく、赤外線で動物の存在を感知し、自動でシャッターを切る。
この自動撮影の方法を使って、彼は自然の姿を写真に収めてい

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「私の心、親知らずも知らず」2021年10月23日

特に緊急のことではないが、やりたいと思っていることがある。
歯医者である。
歯医者に行きたい。
行きたい、と何年も思いながらも、ここ数年全く行っていない。

歯医者に定期的に通っている大人って、いったいどれくらいの割合いるのだろう。
大人になると、歯科健診が健康診断に組み込まれなくなるので、自発的に行かなければ歯医者に世話になる機会がない。
健康診断における歯科健診というのは、大人になって失ったも

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「美美美」2021年10月19日

二週間ほど前に漢字検定(一級)の勉強を始めた。
三日坊主の関門は突破し、ちゃんと勉強は続いている。
しかし、律儀に参考書の一ページ目から順にやっていると、このペースでは読みの問題をやっているだけで一ヶ月が経ってしまいそうだ、ということに気がついた。
というわけで、一旦ページを飛ばして、書きの問題をやることにする。
漢字は書いてこそ楽しいのである!

私は、読みの覚えはそれほど良くなくて、聞き慣れな

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「懲りない大賞」2021年10月17日

半分に切られたかぼちゃを百円で買った。
嬉しい。早速煮物にしよう。
かぼちゃを切るのは、命懸けの仕事である。
包丁を握る時、私はいつも自分の指を切ってしまうという妄想に頭が支配されてしまうので、硬いかぼちゃも恐怖の対象だ。
電子レンジで温めれば切りやすくなる、というお役立ち情報を目にしたことがあるが、化学の力を使うのはかぼちゃに対して失礼なのではないか? と、己の力のみを信じて包丁に体重をかける。

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「ラッコ、コアラ、ラッコ」2021年10月12日

ラッコはどうして水に浮くんだろう。
人間の場合は脂肪で浮くというけれど、ラッコも実は脂肪たっぷりなのか?
調べてみたところ、ラッコの脂肪はむしろ薄いらしい。
ではなぜ浮くのかというと、空気を纏っているからだそうだ。
毛がすごい高密度で生えていて、毛繕いをしながらそこに空気を溜め込む。
それで、水の上でもプッカリ浮くことができる。
野生のラッコは、水流の強いところでは流されないように海藻を身体に巻き

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「晴れのち曇りのち」2021年10月10日

昨日も今日も、いい天気だった。
カーテンを開け放して、いい天気。
窓を開けて、いい天気。
雲が空にかかっていると、レースのカーテンの代わりをしてくれていてちょうどいい。秋のいりぐち。

さっき、給湯器の修理の依頼をした。
ものすごく緊急のことではないが、やらなければならないこと、というのはとにかく一番腰が重い。
本当に億劫だ。
そういうことは、ほんの少しでも、やってもいいかなという気分になるときが

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「ミスラビリンス」2021年10月7日

給湯器が壊れている。
正確には、故障ではなくて恐らくパイプの経年劣化で水漏れしている。
二年くらい前にも同じように水漏れして、それは下の階のベランダにまで水が滴ってしまうほどだったので、修理を頼んだ。
そのときは自ら立ち会えなかったのでどんな修理をされたのか知らないのだが、ともするとパイプをぐるぐる巻きにしておこうくらいの応急処置を施されたのではないかと疑う。二年で再発しているし。
ベランダに出て

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「あか、き、みどり」2021年10月6日

スーパーの入り口付近に、赤色が増えてきた。
りんごの赤だ。
季節は冬に向かっているのだよ、と知らせる艶やかな色。

今日はサンつがるを三つ買った。
スーパーを歩けばわかる通り、りんごにも色々な品種がある。
この前の冬はなんとなくりんごに興味が湧いたので、その色々なりんごを買って、食べ比べをしてみた。
それまでは、私はりんごより梨が好きだなとけっこう強く思っていたのだけど、今思えばりんごのことをよく

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