「晴れのち曇りのち」2021年10月10日

昨日も今日も、いい天気だった。
カーテンを開け放して、いい天気。
窓を開けて、いい天気。
雲が空にかかっていると、レースのカーテンの代わりをしてくれていてちょうどいい。秋のいりぐち。


さっき、給湯器の修理の依頼をした。
ものすごく緊急のことではないが、やらなければならないこと、というのはとにかく一番腰が重い。
本当に億劫だ。
そういうことは、ほんの少しでも、やってもいいかなという気分になるときが来るのを狙って見逃さず、勢いでやるしかない。
その時ばかりは、ハンターばりの素早さである。

以前も修理の依頼をしたときに、メーカーや型番を聞かれたが、日光や雨風にさらされて擦り切れた文字は視力検査かというくらい読み取れず、答えられなかったのを思い出した。
今回もきっと聞かれるだろうから、先に頑張って読み取りチャレンジをしておくことにする。
人生何事も経験して器用になっていくのだ。
メーカー名、型番、どちらも目を凝らして読み取り、インターネットの検索窓に打ち込んで答え合わせをする。
ヒットした!
よし、準備は整った。
電話をかける。
「もしお分かりになりましたら、メーカー名、型番、製造年を教えていただけますか」と言われた。
製造年。盲点だった。
また何か機械が故障することがあれば、次こそは…。

もう一つ。
型番を伝えるときに、アルファベットを口頭で伝えるのが難しかった。
はっきりと喋るのが不得意なので、三度くらい聞き返され、結局間違って伝わった気がする。
「アメリカのAですね」などと復唱されて、そういうふうに伝えるのがベストだよな、とは思った。
しかしそれを真似しようとすると、咄嗟に発した単語がおかしいと思われないだろうか、という意識が先行してしまって、何も思いつかなくなる。
まことに厄介な自意識である。
AからZまで一通りの頭文字で、最も伝わりやすく一般的だと思われる単語を事前に考えておいた方がいい。
今後の人生で一度くらいは役に立つかもしれない。
もしかして会社によっては、そういうのもマニュアルがあるのかな。


かや

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