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卵子凍結から1年半。 当時の"とある選択"に尻をたたかれています

2021年暮れ、32歳の私は卵子凍結を考え始めて、その備忘の意味も込めてnoteをはじめた。「卵子凍結を考えだした32歳」という連載名で書いていたものの、気づけば2022年春、33歳に。そして、この頃に卵子凍結だん!

「#4 卵子凍結 完結編」に気になる費用内訳、注射、誘発剤後の姿など全て載せています。

そして、さらに月日は経ち(早ぇ…)、2023年、34歳。
実は、当時(採卵時)の自分で決めた「とある選択」に今、悩まされている。

独身の卵子凍結に関する発信や情報が少ないことからもnoteで連載をはじめ、年初にNHKの番組でも特集していただいたり、確実にニーズはあると思うので、「その後編」としてリターン。

「とある選択」、それは卵子凍結の「保存期間」のこと。

卵子凍結をする理由やタイミングは人それぞれ。つまり、凍結しておきたい期間もまちまち。ただトリッキーなのは明確に「XXXX年O月に使用する」とバシっとおしりが決まっていない人がほとんどだからこそ凍結期間を予め決めるのってなかなか難しい。

独身の卵子凍結の場合は、パートナーがいない場合も考えられるので、パートナー探しに所有する期間も未知数だったりもする。
(※この卵子凍結のくだりは独身という立場での目線であること、自然妊娠の可能性もある上での凍結であること、予めご了承ください)

最初から10年近く保存する前提の人もいれば、数年の保存期間をその都度更新して「使う時がきたら」という形の人もいるだろう。

いつ使うかわからない、そして使ったところで受精の確約もない、そもそも使わずに終わることだってありうる。

これは、「沼」「課金」の世界ともいえる。
それは、オタクな私がもっっとも弱い世界観。普段から、沼ってしまうと引き際もわからず、思考停止してひたすらに課金癖のある私。絶対にホストクラブにハマってはいけないタイプだと思いながらも、グッズやゲームへの課金額は人には言えないレベル(…本当に言えない)。

卵子と趣味の課金は比較するにはあまりにも違うものではあるが、
自分の根底にあるこの性格を熟知しすぎているので、
「もう少し仕事頑張って、卵子の凍結をもう1年延長しよう..」と、
この先100年くらい言い続けてしまうことが当時から容易に想像できた。

なので1年半前の採卵時、私は自分の性格を客観視した上で、「2年という期限を自分に課してやる」と決めた。というわけで、あえて凍結保存年数を2年以上は更新できない病院で凍結した卵子を保存した(ちなみに結構珍しいケース)。

ストイックすぎる。何やってくれてんだよ、過去の自分!
2年なんてあっという間だ。いかんせんあと半年。

え。あと半年…!
今文字にしていて、改めて焦燥感にかられる。

けれど、こうして自分で自分の尻を叩くことを過去の自分は望んでいたのだろう。こうでもしないと、保存したことに安堵して、次のアクションへの思考を停止してしまうから。

とはいえ、保存した私の卵子ちゃんたちを、あと半年以内にはどうにかしないといけない、と思うとかなりヘビー。ただ、あんなに辛い思いをして採卵したのだから(そして倫理的にも)「さよなら(破棄)」をするつもりはない。ちなみに、保存期間が長い他の病院への持ち越しもできない。

もちろん、次のステップに進めたからといって受精する可能性が高いわけではない(その理由、個数については #4 を参照してください)。ただ、いずれにせよ自分の人生と再び向き合う時がきている。この作業はなかなかのカロリーを消費するので、後回しにしがちなので、そうならないように「2年」というストイックなプランに印鑑をおした過去の自分に感謝しつつも「なにしてくれたんだ」とも思う、せめぎ合いの日々。

けどきっと、私にとってはこれが正解だったのだろう。

さて、これから卵子凍結をする (したい) みなさん。
採卵後の卵子保存期間、どうしますか?

半年後のアラフォーな私は、さらなる「その後」として、どんな記事を書いているだろう。ちょっと楽しみでもある。



by YUNA 🌿

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▶︎著書:「そのカワイイは誰のため?ルッキズムをやっつけたくてスリランカで起業した話」 ( #そのカワ )
▶︎マガジン:「女戦士になりたかったわけじゃないのいね。」
▶︎過去の卵子凍結シリーズ:
#1 卵子凍結を考え出した32歳独身女子
#2 痛むのは、口座残高、身体、そしてココロ
#3 眼科や歯医者は徒歩圏内なのに、婦人科は電車にのる率が高いのはなんででしょー?
#4 卵子凍結、完結編。費用、自己注射、メンタル、気になること全公開...!






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