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#4 卵子凍結、完結編。費用、自己注射、メンタル、気になること全公開...!

「卵子凍結を考え出した32歳」を連載しだしてから、ほぼ1年経ち、33歳になったので、大元の題名をシレッと変えましたが、春に卵子凍結を終了しました🥚

結論からいうと、やってよかった!

けど、私にとっては、決して楽な過程ではなかった。財布も心も体も。

オタ活代に貯金していたお金はなくなるし、自己注射には最初びびったし、お腹は誘発剤でパンパンに膨むし、接待でおじさんに「すげえ太ったな、妊娠したか」とか言われるし(あ?)、術後に麻酔切れたときは、痛くて鼻水垂らしながら泣いた。けど、やっぱね、やってよかったです。

実は、私の場合は、そう思えるまでは凄く時間もかかった。

卵子凍結を迷いはじめたのがちょうど2021年10月。そして、AMH検査をしたのが、昨年末。そこから、色々あって体調壊して年始に予定していた卵子凍結ができず。そのあと長期の海外出張があったので、帰国した4月にようやく採卵。そして、今日この記事を書くまでに、なぜここまでタイムラグがあったかというと、「やってよかった」と言い切るのに時間がかかったのと、どこまで共有するかずっと悩んでたから。でも想像以上に多くの知人に詳細聞かれるし、そもそも誰かの参考になれば、もしくは「居場所」になれば、と思って綴りだしたので、全公開することにしました。

そして、改めて思ったのが、私の周りは皆それぞれ「女性としての悩み」を抱えながら、向き合い、乗り越えようとしてきている。それは、既婚/独身/子供ありなし等関係なく、皆がそれぞれのライフステージで何かしらの悩みや挑戦を経験している。それをこうして共有し、言葉をかけあえる仲間がいることは、非常にありがたい。なので、私もここに記録的に綴っていますが、もし、卵子凍結を考えている独身女性がいたら、背中を押せたらと思う。そして、私のように思うような結果に最初はならなくても(後述します)、結果的によかったと思える日もくる、と。

というわけで、私的に全て載せたつもりなのですが、一部はインターネットの沼にブッ込むにはデリケートな内容もあるので、後半有料にしてますが、これを執筆してるカフェのラテ代と同じ金額にしておきました。

まず、卵子凍結をする際、誘発剤の薬・注射は人や病院によって種類は様々です。私は、自分自身で針を注射に差し込んで、薬を作って、それをお腹の脂肪部分に自らブッ刺す!みたいな完全セルフ式。ちょっとヤ◯チュウみたいな。

参考までに、私が使用していた誘発剤の自己注射はこちらです:

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指定された日から、毎日この一式を使って、注射を組み立て、薬品と生理食塩液を混ぜて、ちくり。

ちなみに、以前AMH検査についても書きましたが( #1 卵子凍結を考え出した32歳独身女子(..."女子"?))、私はAMH検査の数値は、年齢に対して比較的高い方でした。

しかし、AMH検査の数値が低いと「妊娠しづらい」、数値が高いと「まだまだイケる」と考えがちですが、そうではありません。というか、私も数値が高いことで若干安堵していたのですが(だからこそ、高いうちに凍結しておくかー、とも)、逆に私の場合は排卵が凄く活発なのがまあまあネックになりました。

実際に採卵/凍結する卵子は、成熟したものでないといけないので、一定のサイズに達したもののみ。しかし、私の場合は、すごい簡単にいうと、誘発剤を打った後、卵がかなり子宮に集まり、満員電車状態になり、数はあってもサイズが達することなく、未熟のものが多い状態が続いてました。では、結果的にどれくらい採卵できたのかは、また後述します。

誘発剤を打ち続けて、定期的に病院に行き、「じゃあ三日後に採卵しよう!」と、誘発の状態をみながら割と直前に予定が決まるので、出張はもちろんNGだし、期間中はざっくり2週間くらいは重要な用事や仕事は入れない方が良い。

それを思うと、会社員の人って難しいんじゃないかなって。上司に「卵子凍結するんで2週間大事な会議無理です」とか言えないし...。上司が男性だったら、私なら言いそうで言えないな。

幸い、私は自営なので、卵子凍結準備期間中の仕事や予定は大方コントロールできました。また、お酒も(適量なら)飲んで大丈夫なので、飲み会の予定もいつも通り行ってました。ただ、冒頭にも述べた通り、卵子誘発剤で後半はお腹もパンッパンッだったので、接待中におじさんに「すごい太ったんだね〜妊婦みたいだわ笑」と言われ、脳内で一撃してます。

男友達にも「なんか太ったね、デブだね」なんていじられたりもしたけど。「卵子凍結用に誘発剤打ってっからな!」なんていったら、飲みの場もしらけるし言えないよねぇ(ぴえん)。

ちなみに、採卵後にはちゃんとお腹の腫れ/膨らみは徐々に引きます!実際、↑の男友達には、採卵後に会った時は「ちょっと痩せたね」と言われた笑。おもしろいね。その見え方は正解なんだけど、実際は太ったわけでも痩せたわけでもない。

とはいえ、戻るにも数日かかるので、「ディズニーいく日までにお腹の腫れ引かなかったらどうしよう...お腹痛み出したらどうしよう」とか悩んでたな(腫れが引くまでは体も重く、動き回れなかった)。

参考までに、誘発剤打って最初の数日でここまで私は膨らみました(やば):

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ご覧の通り、ズボンのボタンもしまらなかった。苦しいし、腰にもかなりきた..。とはいえ、ゆーて数週間。本当に妊娠した時は、当たり前だけどもっと辛いんだろうなーって、ほんの少しだけ疑似体験できたのも学びの一つ。beforeがないからわかりづらいかもですが、まぁ別にbeforeのお腹も平らではないですよ笑。でもズボンのチャックはあがってた。

あとね、誘発剤のせいなのか、ホルモンのせいなのかわからないのですが、この頃わたしのメンタルはかなりイカれてました。

元から、ふっつーにメンヘラなんですけど、本当に加速してたなーって思います。

日々この作業をしてることも単純に気分が滅入るし、悩むし、ここまで苦しい思いをしても実らないことだって大いにありうる。だからこそ、卵子凍結するなら、採卵できなかったり、数年後に受精を試みても出来なかった場合でも、後悔しないくらい自分の中で「やる意味」を落とし込んでからやった方が良いね。

人によるけど、メンタルダメージはやはりそれなりにある。飲みに行ったり、漫画読むことで気を紛らわせてたけど、やはり現実や未来と向き合うことも増えるので、疲弊するというか..。

さて、手術当日!私は、ぴったり2週間誘発剤を打ち続けて、そのあとに手術日でした。前述したとおり、術日は、誘発剤の様子次第なので、前もって設定することはできません。

ここから先は、インターネットの闇に放り込むのを懸念し、有料記事とさせてください。採卵数、病院名、費用の内訳(領収証スクショ)とか載せます。誰が購入したかは私にはわからないのでご安心(?)を。

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