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バースデーブックからの誘い_【見てきた夢の光景】

 分厚いバースデーブックを開くと、園美さんのページがまず目に入った。ページの上部に大きく「7月17日」って書いてある。確かお誕生日は7月10日だったと思うんだけど・・と思いながら、次のページを開くと今度も友人の大塚さんのページだった。これまた、確かお誕生日は3月だったはずなのに7月のページにある。おかしいなと思って3月まで遡ったけどそこには大塚さんのページはなかった。また戻ってみてみると、大塚さんのページはそこにあり、しかもよくみると「4/2」となっていた。そこで少し混乱したのだけど、大塚さんのページには大塚さんの名前の下に無限大マークのようなトーラスのような絵が描かれていて、それが丸枠の中にデザインされて収まっているようなロゴがページ上部に配されていた。
 そのロゴマークのフォントも漫画に描かれている効果音を表す文字のような感じで、デザインの放射性が戦隊モノを思い出させるようなロゴマークだった。私はそれがかわいくてうきうきした。ロゴマークだけでなく、ページ全体のデザインも宇宙の星々が描かれている感じで、ロゴマークとピッタリ合っていた。

 その日は、ある場所で園美さんと大塚さんとかすみさんと集まることになっていた。私以外はそこに泊まる予定になっていて、私は家からそこに参加する形だった。みんなはもうそこでお泊まり気分だったから、「夜は〇〇っていう映画を見るよ」と大塚さんが言っているのを聞いて、お泊まり組が羨ましくなった。私は帰ることを頭に入れておかなくてはならない・・。
 その映画の名前を忘れてしまわないように、夢現の時にしっかり反復したのに、やっぱり忘れてしまった。でも「き」がつくことだけは覚えている。
「その奇跡を信じて」みたいな抑揚。ちょっとだけ長い題名だった。「奇跡のなんとかかんとか」とか「禁じられたなんとか」とか…。「信」ていう文字もあったような気がする。じゃぁ、やっぱり「その奇跡を信じて」なのかなぁ・・。思い出せない! あぁ、なんだっただろうか・・。

 4人での集まりだと思っていたのだけど、少し世界がずれたように集まりは集まりだけど、不特定多数の人が集まる集まりになっていた。何部屋もある和室を適度に区切りながら、それぞれ好きなところに行って、エネルギーワークみたいのをする感じになっていた。私は戸惑いながらもひとつの部屋に入った。夏の日差しを遮ったような暗さの部屋。たくさん人が来てしまうような気がしていたけど、よくみたら園美さんによく似た女性と体の大きいおじさんだけだった。でも、感覚の記憶としては「誰もいなかった」が正しい。そして私は少しホッとしていた。

//夢ここまで
at 20220723



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