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ウクライナ戦争でロシアに核を使用させないシナリオを考える

ロシアが一方的に負けた場合に核を使用する危険がある

それはもうやぶれかぶれとも言っていいような状況だろう。たとえプーチン政権が安定であったとしても、ウクライナの戦争で短期間に負けるようなことがあれば、ウクライナに向けて核ミサイルが発射される可能性が大きい。

現状の前線は一進一退のようで、ロシア領が拡大してはいないようだ

そのため、すぐに核を使用する理由は全く無く、むしろ逆効果になってしまうから核攻撃はないだろう。つまり、核で壊滅させた領土を得ても何の解決にもならない。むしろ、残留放射能のため足を踏み入れると被曝する危険性が高いからだ。

最終的にどのような戦争シナリオなら世界は核戦争の危険に陥らないか

ロシアが一部地域で徐々に後退する一方で、持ち堪えるもしくは進軍する地域もあって、核を使うことを不利になるという状況が唯一のシナリオだろう。だから、そうなるべく各国の軍事援助もコントロールされているという見方ができよう。ウクライナ側からしてみると、あまり好ましい状況でないかもしれないが、戦争の長期化によって持久戦に持ち込むことが望まれるだろう。だが、地域の支配を高めるロシアは決して許せないから、ウクライナ側が進軍する地域を期間的に変更して、支配を固定化させないことが重要でもあろう。

ベトナム戦争で米国が負けた教訓を活かす

大国が小国を力でねじ伏せようとしたにも関わらず、大国が負けたのがベトナム戦争であった。だから、ウクライナも決して諦めることなく、常に戦線を維持して、時にはゲリラ戦法も有効であろう。しかし、真の米国の敗戦原因は、その戦費調達ができなくなったことにあるから、ウクライナ戦争においては対ロシアへの経済制裁は有効であり、決して手を緩めないことが重要である。できれば、ロシア本国からの補給路を断つのが最も効果的であろうが、陸続きの侵略戦争であるため、かなり困難であると思われる。

ベラルーシや北朝鮮の核部隊は危険

たとえロシアが核を使用するつもりがなくても、ベラルーシや北朝鮮が戦争に参加すると、その核部隊が核を使用する可能性がある。なぜなら、持てる武器を使ってみたくてウズウズしているに違いないからだ。ことによると、キーウへの直接攻撃をそれら外国部隊が実行し、もし失敗した場合にその危険性が高い。

そこで重要な外交とサイバー防衛

ベラルーシや北朝鮮ならず、中国やチェチェンなどのロシアと協力関係にある政権は何かとロシアに有利になるような手段を提供している。だから、米国含めNATOや日本などの対抗策において外交が大きな比重を占め、それは総合的な国際関係ネットワークを駆使するということになろう。もちろんインテリジェンスを駆使して行うことも重要だ。だが、もっと重要なのはサイバー戦争に勝つということだ。中国・北朝鮮・ロシアによるサイバー攻撃は高い能力があるかのような報道がある。しかし、逆に能力は低くともサイバー部隊の規模が大きいだけであって、受ける我が方の能力が不足しがちなため影響を受けてしまうと考えている。つまり、我が方の防衛能力はかなりオープンな状況にあるため、攻撃側に手段を与えやすい。これは単なるシステム的な問題にとどまらずにウクライナの戦争能力に間接的に影響を与えてしまう。なぜならば、ネットワークという性質はそういうものだからだ。

個人レベルでセキュリティ能力を高める努力が求められる

国をはじめ自治体や会社などの組織は、もちろんセキュリティ専門部署で対応するなど必要だが、民間の個人レベルでもそれぞれセキュリティ能力を高める必要がある。つまりネットワークとして繋がっている以上は、すべてのレベル向上が結果を良い方向に導くはずである。なぜならば、ネットワークのノードにおいて、最も数が多いのは個人レベルだからだ。具体的には、メールやSNSへの対応方法もそれぞれで気をつける必要がある。加えてできるだけ個人情報が出ることを抑えることだ。たとえ町内会やPTAだろうと出さずに済むものはできるだけ出さないことが肝心だ。

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