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オランダ留学

自分が留学した際の手順やtipsをまとめたもので、現在の状況とは差異があるだろうことをお断りしておきます。
下線の箇所は、該当リンク先に飛ぶことができます。

1.ビザ取得

受入先が留学受入に慣れているのであれば、担当のスタッフがおり、必要な手順について連絡を取ってくれると思います。
私はvisiting guest researcher (unpaid) という肩書で行きました。

Researcherの受け入れについては、オランダ移民局のサイトに該当箇所があります。
(他のEUの国で許可を得ている場合、180日以内ならオランダでの研究が許可されているようです)
以下は抜粋です。

What is the residence permit for researcher Directive (EU) 2016/801

The researcher residence permit under Directive (EU) 2016/801 is a work and residence permit for researchers from outside the European Union (EU), the European Economic Area (EEA) or Switzerland. Your employer can apply for a researcher residence permit for you in the following situations:

  • You live outside the EU, EEA or Switzerland and you are going to conduct research in the Netherlands. You are applying for a researcher residence permit for the first time.

  • You have a researcher residence permit under Directive (EU) 2016/801 in another EU country. You plan to come to the Netherlands to conduct research for more than 180 days under the Intra-EU mobility scheme. This is called long-term mobility.


ビザ取得は、米国ビザと違って、こちらが色々と動く必要はありませんでした。
必要書類は、受入機関によって少し差があるかと思いますが、まずは以下の書類を集めておくと、担当の方から連絡が来た際にスムーズに進むかと思われます。

  1. パスポートのコピー

  2. 滞在費用証明のコピー

  3. 学位証明書のコピー

  4. 戸籍のコピーとその翻訳および承認

  5. 健康保険加入証明のコピー

  6. CV


1-a. 滞在費用証明

滞在費用証明書とは、例えば奨学金やグラントの証明書、収入証明書や銀行残高証明書のことです。
受入機関により、何が費用として認められるかはわかりませんが、私は奨学金証明書と銀行残高証明書を提出しました。
私が滞在していた時は、€1235/month以上が必要でしたが、またレート等変わっておりますので、受入機関に確認してください。

銀行残高証明書(英語)のものは、発行に時間がかかります(2週間ほどはみておいたほうが良いと思います)。
また、どんな情報が載っている必要があるのか(銀行は自分名義である必要があるのか、捺印やサインは必要なのか、など)は、あらかじめ担当の方に聞いておかないと二度手間になる可能性があります。

留学に際して、申請したもしくは申請を考えた奨学金のリストは以下です。

  • JASSO奨学金

  • 公益財団法人アステラス病態代謝研究会 海外留学補助金

  • 公益財団法人本庄国際奨学財団 日本人大学院生奨学金

  • 経団連グローバル人材育成スカラーシップ

  • トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム

  • JSPS若手研究者海外挑戦プログラム


1-b. 戸籍 翻訳と承認

1-b-1. 戸籍の取り寄せ
これは、住民票のあるところで取れる方は良いのですが、郵送で頼む場合は少し時間がかかるので、早めに動き出す必要があります。

1-b-2. アポスティーユ認証
アポスティーユは、日本の官公署・自治体等が発行する公文書に対する外務省の証明のことです。
詳しいことは、こちらのページに載っています。
アポスティーユ認証は翌日より受取可となります。
アポスティーユを窓口で申請する場合には、以下のものが必要になります。

  • 証明が必要な公文書(発行日より3か月以内の原本)

  • 申請書

  • 身分証明書(運転免許証、住基カード、パスポート、在留カードのいずれか1つ)

  • 委任状(代理人の場合)

  • 返送先を記入した封筒かレターパック(郵送での受領希望の場合)

1-b-3. 翻訳
指定された翻訳者による翻訳が必要で、翻訳者のリストはこちらです。
私は何人かの方に連絡を取り、必要な日数や郵送の手順、費用などの条件を比較して、Margarite Westraさんに頼みました。
公式翻訳は翻訳証明、翻訳それに原文の三つを綴じて作成します。なので翻訳者さんには、アポスティーユ認証された戸籍謄本(原本)を送り、そして送り返して頂く必要があります。


1-c. 健康保険

受入機関より紹介があったのは、以下の健康保険です。
1.OOM
2.AON

私の受入先では、内容が十分であれば、日本のもので加入しても問題ありませんでしたので、私は、t@bihoというところで加入しました。
完全ネットで手続きが終わるので、簡単かつ、費用が抑えられることが決め手でした。


1-d. 滞在許可証

入国してから滞在許可をオランダの移民局に申請します。
オランダ移民局のアポイントメントは、受入機関の担当の方が取ってくださるはずです。予約票とビザ申請の際に使用した書類および原本を忘れずに持っていきましょう。

移民局では、1)パスポートに滞在許可証をもらう、2)顔写真と指紋(10本指すべて取られました!)を提出する、ことが目的です。


2. 在学機関での留学承認

こちらも、在学機関によって必要書類が異なると思われますが、大体以下のものが必要になると思われますので、準備しておくとスムーズだと思われます。

  1. 留学願

  2. パスポートコピー

  3. 緊急連絡先

  4. 受入機関からの承諾書invitation letterのコピー

  5. 4.の和訳

  6. 指導教員の推薦書

  7. ビザのコピー

  8. TOEIC・TOEFL等、英語能力の証明書

  9. 海外保険加入証

  10. OSSMA加入

また、3ヶ月以上住居を定めて、海外に滞在する場合は在留届を外務省に提出する必要があります。
加えて、安全情報などの取得のためにたびレジに登録しておくと安心です。


3. オランダでの生活の準備

3-a. simカード

オランダのプリペイドsimカード大手はLebaraLycaです。
どちらも移民や学生をターゲットにしたMVNO事業者(主要通信会社、ここではKNP、の回線を利用してsimカードを提供する会社のこと)のようです。

私は、Lyca mobileを使用しました。
こちらのサイトを参考にさせて頂きました。
私はsimカードの購入を急いでいなかったので、オランダで少し過ごしてから現地の子たちの評判も聞くことが出来ました。
ネットでsimカードを申請し(無料)、届いてから必要なだけtop-upして使用します。ネットで残高確認やtop-upが簡単にできるので、使い心地は良かったです。


3-b. おうちさがし

おうちを探すのに使用したのは、以下のサイトです

余裕があれば、現地で実際に見てから契約を結んでも良いのですが、私は、やり取りのスムーズさや、Google mapでの周囲の様子、あとは現地の子からの治安情報などをもとに日本で契約を結んでしまいました。結果はとても良い部屋で、ご近所さんも気の良いギリシャ人のカップルだったので良かったです。
古い家が多いと思うので、基本水回りの流れは良くないことや壁が薄めなことを承知していけばそんなにギャップはないと思います。
私の場合は、コツを掴めるまで、なかなか玄関が開けられず(古い鍵で、うまいこと力かけないと開かない、、、)、ギリシャ人カップルに開けてもらったりしてました。

また、家賃は基本的に銀行振込になると思われますので、方法としては、現地で銀行口座開設、または海外送金を取ることに成ると思います。
私は、半年滞在の予定で、銀行口座を開設するほどではないかと思い、海外送金を選択しました。
海外送金なら、transfer wise(現wise)を使用すると、とても簡単に、当日に振込が完了します。アプリのインターフェースもわかりやすいです。


4. オランダ生活を楽しむ

オランダで生活するなら、自転車は必需品です。
私はFacebookで中古品を探しました。新品はとても高いそうで、中古品を手に入れることをお勧めされました。
1つ目ははずれで、オランダには路面電車が走っているので、道路が凸凹している箇所があるのですが、そこを通るたびにチェーンが外れる大変危険な乗り物でした。3ヶ月ほど頑張りました。
2つ目はとても立派で前カゴ・鍵付きでした。オランダの自転車道路は一方通行で車と同じ向きで走らなければならないのですが、道が入り組んでいて分かりづらいところがあり、正面衝突をしてカゴがひしゃげてしまいました。買ってから1ヶ月も経っていないころの出来事です。
つくづく自転車運はなかったようです。

日本では有名でない、ちょっとマイナーなお祭りに4 days marchesがあります。日本にもスリーデーマーチがありますが、こちらが本家なのではないでしょうか?
ちょっと田舎の道をゆったり景色を楽しみながら歩くお祭りで、オランダの色んな姿を見てみたい人にはぴったりだと思われます。

オランダ国内でも、ヨーロッパでも、電車で簡単に移動できます。オランダでの安いチケット購入方法をまとめたサイトです。
OV CHIPKAARTは日本のSuicaのようなもので、これを持っていれば、いちいち切符を買ったりすることなく、オランダ国内を移動できます。

また、せっかくなので、色々現地の人と交流をするのも良いかもしれません。
私は、大学のサークルとして、ピアノの会やディベートソサイエティ、オープンサイエンスの集まり、またMeetupで異言語交流などをしていました。Meetupは面白い集まりがいろいろ見つかるのでおすすめです。

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