その48 アサヒビールがおもしろい

アサヒビールのイノベーションが良かったですね。

■ポイント
・上意下達型組織の限界
・「なぜ」を追求できる組織への転換が不可欠
・日本は意見を言いやすい職場ランキングで、アメリカ・イギリス・イタリアより悪く、先進国内でも低い順位
・意見がいいにくい環境を打破したのがアサヒビールの松山社長
・「ボスisボス」だった組織を「消費者isボス」に変革しヒット作を連発した

上司へのお伺い文化を打破したのが今のアサヒビール社長。
サトーHDから引き抜かれてマーケティング部で結果を出して現職に。

生ビール缶の他にも、微アルコールのビアリー、マルエフを世に出している。

どれもヒット作だ。

松山社長の功績は、なんといっても市場の開拓と言える。

右肩下がりのビール市場を昨年対比で回復させている。
それが出来たのは、ビールを飲まなかった層を開拓出来ているからだ。

飲酒頻度の高いユーザーはもちろん、月に数回しか飲まない層を取り込んだ。松山社長いわく、週に1回以上飲むヘビー層は日本人口全体の約2000万人ほど。残りの1億人弱がお酒を飲めるけど飲まない人。こっちへ的を絞った作戦だったといえよう。

その一つがアルコールに弱い人でも手が出しやすい「微アルコール」や、懐かしさや柔らかさを押し出す「マルエフビール」だったりする。マルエフはCMに新垣結衣さんを使いイメージを定着させた。

スーパドライが売れているからこそ、変化するのが怖かったそうな。特に生ビール缶はこぼれて服が汚れたときの品質保証の問題も議論が湧いた。

それでも意見を押し切り、改良に改良を重ね世に出してみたら大ヒット。結果を出して意見を言いやすい環境を作っていった。

アサヒビールという観点をぶっ壊し、社内にイノベーション文化を起こした功績はでかい。というか凄すぎる。

こんな組織と人に憧れる。

自分の組織はどうだろうか。

どっこい上意下達で軍隊みたいな組織だ。だからこそイノベーションも生まれない。だからパチンコ屋は衰退するのかなあ。

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