お惣菜屋のよし子@学びと気づき
どうもゆんです。
今日は『報連相と確認は大事』って話。
サブタイトルは”良かれと思った悲劇”にしよう。
***
お花見へ
天気が良い。
雨と聞いていたからなおさらだ。
嬉しい。
こんなお花見の日にゃ、弁当が恋しくなる。
チェーン店はダメ。
ただの妥協である。
う~まいお弁当を食べたい!
そう思って調べると、
うまそうなお惣菜屋があるようだ。
ただしここから2時間。
近いね。
向かうことに。
時間はまだ午前9時。
買って帰ればちょうどいい。
満場一致で向かうことに。
***
無事到着。
お腹も空き始めた。
わくわくしながら入店。
所狭しとメニューが書いてある。
お惣菜とは別に頼めば作ってくれる。
かつ、店で食べることもできる。
なんともいい。
店の人も気さくだ。
店名を自分の名前にするくらい。
名前を「よし子の店」のよし子さんと仮定する。
年齢や顔は想像にお任せしよう。
よし子の店
よし子の店は二人で切り盛りしていた。
一人が注文を聞き、一人が頼んだ物を測り、パックに詰める。
注文が終われば二人とも詰めの作業に入る。
そんな感じで進めていた。
そしてこのあと事件は起きる。
注文の前にこう伝えた。
「これからお花見に行くので一人前ずつ弁当にして欲しい」
よし子は『はい』と言った。
そして我らは3人。
惣菜にテンションが上がった我ら。
ついたくさん頼んでしまった。
お会計は3人で4000円。
もはやオードブル。
もうあと戻りはできない。
詰め終わるまで待つことにした。
惣菜が来ない・・・
『ちょっと待っててね~』
そういうとよし子はいそいそと詰め始めた。
手際の良さは熟練の極み。
安心して待てる。
「まあ5分くらいだろう」
談笑しながら待つことに。
だが
5分・・・
10分・・・
20分・・・
来ない。
なぜかお惣菜が来ないのだ。
なぜだ。
測って詰めるだけの作業なはずだろう??
確かに「お弁当みたいに」とは言ったがそんなかかるか?
気になったので厨房を覗くと・・・
なんとよし子は
全ての商品を1品ずつ温めなおしていた。
一緒に温めればいいものを、わざわざわけていた。1品ずつ丁寧に。
おぅ・・・
思わず吐息が漏れる。
しかもレンジは1台しかないようだ。
温める間はよし子たちも待つしかない。
その間談笑していた。
”チン”という音が鳴ったら出して詰める。
また別の惣菜を入れてON。
談笑。
チン→詰める→入れる。
・・・
なるほど。
そりゃ時間掛かるわな。
結局全部終わったのが28分後。
30分近く待ってアツアツのお弁当を受け取った。
最後のよし子のひと言が忘れられない。
『サービスで温めておいたよ』
「・・・ありがとうございます!」
学び
ありがとうよし子。
そのお心遣いには痛み入る。
が
温めるならそういって欲しかった。
いや、100歩譲って温めるのはいい。
ただ時間が掛かるのは言わないとダメよ。
今回は時間にゆとりがあったから良かった。
でも違う状況でこれをやられたらひとたまりもない。
よし子のお心配りは嬉しい。
でもデメリットは先に掲示するべきだ。
なぜならそのメリットがメリットでない場合もある。
例えば今回のアツアツにした件。
結論温めはいらなかった。
なぜならお花見会場に行くまでに冷めるからだ。
むしろそんなことより早く食べたい。
桜の木の下でワイガヤしたいのだ。
我々はお花見で弁当を食べるべく、
遠方に買いに来た。
だから戻るのに2時間かかる。
アツアツにしたとて冷める。
むしろ気温も高いからちょっと危ない。
だから常温で良かった。
ひとこと確認してもらえば
「大丈夫です」で済んだ。
30分待つこともなかった。
お腹もぺこりんちょだよ。
とはいえ、この真実はよし子に話していない。
わざわざ野暮なことを言う筋合いもないだろう。
ただ同じことをしていないかと自分を省みた。
こういった感覚は危ない。
周りから指摘される環境なら良い。
でも言ってくれる環境か?
じゃあ自分で気づくしかない。
やる前なら断られるが、あとは遅い。
報連相と確認は大事だなと思った一件だった。
でもね。
お弁当はすんごくおいしかった。
ありがとうよし子。
最後まで読んでいただきありがとうございます!本当に感謝します!!