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ワニくんでちょいバズ

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少し前に「100日後に死ぬワニくん」が話題になった。ワニくんは炎上したりして結果、コンテンツの戦略としてバズった。少し古いトピックだけど、書きたい話だったので書く。

↑は僕のインスタのスクショ。
死ぬ直前の99日目。死ぬまで残り1日。

初日から追いかけていてそのエモーションをスクショして自分のインスタに投稿した。結果僕のインスタも、なにがどうしてこうなったかバズった。

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いいねやフォローをしてくださったみなさまありがとうございました。インサイトではまさかの5918いいねを頂きました。完全なるバズ。

ハッシュタグ「100日後に死ぬワニ」でトップに表示されている。

ありがとうございました。おかげさまで毎日のようにいいね、フォローをくださっています。

↓ちなみに僕のインスタです。よかったら少し覗いてみてください。


ワニくん。テレビではワイドショーでも取り上げられた。

作者のきくちゆうきさんが出演した情報番組を観ていないので、番組ではワニくんについてどんなことを喋っていたのかはわからないけど。とにかく世間に知れ渡り、ワニくんが認知された瞬間だったと思う。

ある日、「100日後に死ぬワニ」というタイトルのマンガがツイッターのタイムラインに流れてきた。僕はツイッターでたまたま発見して読んだ瞬間からファンになった。

ゆるいイラストだがどこかシリアスで悲しい雰囲気も醸し出されていた。好きな感じのテイストだったのでツイッター、インスタグラムですぐにきくちゆうきさんのアカウントをフォローした。

初日の方からワニくんを追いかけていたので遡って1日目から読む。毎日読んでいるうちにワニくんに感情移入し、最後は「本当に死ぬのかな」などと心配や不安になった。

最後のコマでは「死ぬまであと何日」と毎回カウントされる。まだ死ぬ気配はない。

ファンになった時点ではワニくんはピンピンしていて、しかも友だち思いのいい奴。死ぬなんて思いもしない。ワニくんの日常が平然と描かれる。平和な毎日。

ワニくんの日常はとても平和だ。バイトして、友だちとLINEしたり、一緒に遊んだり、ゲームをしたり、映画を観に行ったり、SNSにアップしたり、泣いたり笑ったりして過ごす。ワニくんは普段の僕たちの生活と何ら変わりない生活を送っている。

飾らない彼のその姿に僕はどんどん感情移入していった。

ツイッターにおいてワニくんの最後についてさまざまなな憶測が飛び交う。それを見ているのが楽しかったし、妻ともワニくんの話を頻繁にしていた。僕もワニくんもその平和な日常に一喜一憂する。何も特別なことはなくても普通の生活を送ることがなによりもステキなことなんだなと改めて思う。

ツイッターのタイムラインでは毎日更新され、流れてくるワニくんの生活を見守る。「本当いい奴だよねワニくん」「どうなるんだろうね」などと妻ととも

そして死ぬまでずっと追いかける。

タイトル通り100日後にはワニくんは死んでしまうのだ。この世からいなくなってしまうのだ。とても信じられない。

ワニくんが死ぬ要素なんて一個もない。でも死を迎えるためにストーリーは進む。残り日数が少なくなるほど、居ても立っても居られない。仕事中もワニくんのことを考える。

98日目。

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あと2日か。本当にどうなるんだ?という状態。本当は死なず友だちと遊んで最終回になるんじゃないの?と自分勝手な都合の良い想像をしながら僕は最終日を迎えた。


そして100日目。
ツイッターでは少し遅い更新となった。

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これがワニくんの最後。

トリミングなしのスクショで見辛く申し訳ないが。僕はワニくんを追いかけた。最後の最後までいいやつだったワニくん。

このワニくんで僕は何を得たか。

忘れがちだけど僕らはいずれ死ぬ。この世に生を受けた時点で死に向かって生きている。言い換えれば、人は死ぬために生きているといえる。

死は平等に訪れる。
死は生活において地続きだ。

誰にでも平等に時間は流れている。その限られた時間の中で何をするか。何を残すか。何をしないか。死ぬことは決められている。明日死ぬかもしれないし、3ヶ月後、もしかしたら2年以内には死ぬかもしれない。もっと早いかもしれない。

その中で僕らはどう生きていくか。

ありふれた日常の中に実は何ものにも変えがたい事柄があるのかもしれない。ワニくんの軌跡に涙すのるは自分とワニくん知らず知らずのうちにを重ねていたのかも知れない。誰にでも営みがあって目を背けられない事実や不都合がある。

生活や仕事において辛いことや悲しいことに直面すると当然、逃げたくなる。もうムリかもと思うかも知れない。同じように笑えることもたくさんある。それらは生きているからこそ実感できるのだ。僕らは当たり前のように感じることができる幸せな世界に生かされているのだと思う。

その後、話題になり、ワニくんが死んですぐグッズが発売されたり、映画化が決まったり、何かと炎上していたが、僕には正直どうでもいいじゃんと思っていた。作者の意図とはだいぶ違う世界に向かっていったのではないだろうか。

ワニくんはバズったのは事実だし、ワニくんを追いかけていた人、そうじゃない人も心を打たれたはずだ。この作品に誰も批判なんてできない。グッズ販売などむしろ今の時代にあったやり方で、いいじゃないかとも思った。

ワニくんとは一体なんだったのか。
今こそ心に問われる現象だったのかも知れない。コロナ以降、ワニくんの在り方が変わっていくような気がした。

ワニくんありがとうございました。

最後まで読んでくださりありがとうございました。また更新します。

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