「感謝と祈り」第554話

受けた恩を、受けた人に返すのは、「恩返し」。

受けた恩を、受けた人にではなく、別の人に返すことを、「恩送り」という。

恩送りは、見返りを求めずに、見知らぬ人に、受けた恩を送る事です。

損得を考えず、ひそかに善行を行うことは、現代では流行らないように思う。

しかし、善行をひけらかし、免罪符とする有名人は多い。

本当は、お金の金額の多い少ないや、事の大きい少ないではなく、自分のできる範囲で、密かに行う小さな善行こそが、徳積みになると思います。

皆さんは、「ヘルパーズハイ」という言葉をご存知でしょうか？

心理学用語で、ヘルパーズハイとは、「人に親切にすると、自分の幸福度が上がる」という現象のことを言うのだそうです。

人助けをすることで、自分も幸せを感じられるという点は、「恩送り」とも通じるものがあります。

脳科学の世界では、人に親切にするという行為は、脳の報酬中枢が活性化し、その結果ドーパミンが大量に分泌されることが判明しているのだとか。

つまり人に親切にすると、良い気分、すなわち「ハイ」になるのです。

ヘルパーズハイが効果を表すのは、自分が誰かに必要とされているかどうかということを、実感出来るかどうかにかかっているとも言われます。

例え、見返りがなくても、幸せを感じる事が出来る恩送りやヘルパーズハイを密かに行なっていきたいですね。

今日も最後までお読み頂き、ありがとうございました。