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『山高きが故に貴からず。
 樹有るを以て貴しとす。

人肥たるが故に貴からず。
智有るを以て貴しとす。』

(解説)
山は高いからといって
価値があるわけではありません。
そこに樹があるから価値があるのです。

人は恰幅がいいからといって
尊敬されるわけではありません。
智があるから尊敬されるのです。

これは『実語教』で一番有名な言葉です。

しかし近年、見た目を重視する〝ルッキズム’が問題になっています。

テレビの情報なのですが、見た目を気にするあまり、10代でプチ整形をやりたい子が本当に多くなっていると聞きました。

しかもSNSで、安価で手軽に手術出来るといった広告は連日のように溢れ、美容外科に対するハードルはとても低くなっているように感じます。

これは容姿によって人間を査定しようとする考え方です。

しかし、『実語教』は、人間の価値とは見た目の良さにあるのではなくて、「智」があるからこそ人間は貴いというのです。

では、「智」とはなんでしょうか?
それは単純に「頭がいい」ということではないようです。

知識はもちろん大事ですけれど、この「智」とは、人間が生きていくうえで
身につけている総合的な「判断力」や、その根底にある「優しさ」というものが含まれています。

そういう「智」を身につけている人は、
決して他人に対してマイナスになることをしないでしょう。

生きるのに必要な判断力を身につけ、人として思いやりや優しさといったものを学びながら、少しでもまともな人間になれるよう努力したいですね。

今日も最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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