「感謝と祈り」第124話

「森のなかに鉄砲を持って入っていっても何も見つかりません。しかし、素手で入っていき、切り株にでも腰かけて、ぼんやりしていると、リスやウサギ、その他のさまざまな生きものが、次第にあなたの周囲に姿を現してくるでしょう」

『得する人』日本経営合理化協会より

皆さんは強靭な人ってどういう人だと思いますか？

実は、上記にあげたように、切り株に腰掛けて、ボーとしている人なんです。

誰に馬鹿にされても、卑屈にならないで、ニコニコとしていられる人、温かい雰囲気を醸し出している人なのです。

若い時は、誰でも交戦的ななりがちです。
でも、ハリネズミのように、神経を尖らせて、誰かを力ずくで説得しようとしたり、教義を押し付けても、人は離れていくばかりです。

そこで思い出すのが、「北風と太陽」というお話です。

服を脱がせようと、どんなに強い風を吹き付けても、人は服を脱ぐどころか、益々飛ばされまいと思って身構えます。

でも、何もせず、ポカポカと暖かい空気を送り込んだだけで、人は安心して服を脱ぎたくなるものです。

良寛和尚のように、ただそこにいるだけで、人を癒せるような思いやりと慈愛に満ちた人が、本当の意味で強い人と言えそうです。

人と争う姿勢を止めて、自然に人を受け入れる人になりたいものですね。

今日も最後までお読み頂き、ありがとうございました。