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リアルな就活がしたい、できれば。「六人の嘘つきな大学生」

こんにちは!yummyと申します。
現在、就活を終えた大学4年生です。

就活を振り返ると、楽しんでいた部分はあるのですが頭を悩ませることが多かったです。💭
自己分析や企業分析もいっぱいしましたが、本当の私を見せられたのか本当の企業の姿を見ることができたのか、わかりません。

このように改めて考えるきっかけになったのがこの本です↓

朝倉秋成さんの「六人の嘘つきな大学生」

簡単なあらすじ

人気企業の最終選考に残った六人の就活生。
選考内容はグループディスカッション。議題は「誰が最も内定に相応しいかを決めろ」
そして、見つかる六通の封筒。そこには、六人の裏の顔が隠されていた。

みなさん一度は目にしたことがあるのでないでしょうか?
つい最近読んで一瞬で引き込まれてしまいました。👀

私は読んでいる最中ずっとドキドキがとまらなかったです。
それが、展開がめまぐるしく変わっていくことに対してなのか、就活中の自分の奥の部分が明らかにされそうになることに対してなのか、わからないほど不思議なドキドキでした。

この後ネタバレなしで内容に触れますが、新鮮な気持ちで読みたい方はここでSTOP!

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いや~めちゃくちゃに騙されました。
伏線や視点など様々な仕掛けがあって何回も読み直してしまいました。
ページ半分で犯人判明して、残り半分どうするの?と思ってたのですが、うわ~~~~~え~~~~しか出てこなかったです。はい。🙄
これは映画やドラマではできない、小説ならではの演出でしたね。

もう作者の浅倉さんが凄すぎる!
就活のどろどろとした感情がこれでもかというぐらい緻密で繊細に書かれていて驚きでした。鮮明に就活をしているときの情景が思い出されます。凄すぎ。

就活生マニュアルと同様に、書店には山ほど人事担当担当者向けの採用ガイドというものが用意されます。~略~
どんな選考をすれば優秀な学生をとれるのか、相手の内面を見極められるのか、なぁんにもわかってなんかないんです。ショックを受ける学生もいますけどね、それが事実なんですから。

248~249pより

この文はっとさせられました。
人事は完璧に見極められる神様ではない。所詮人なのだと。
就活中って人事の人、スーパーエリートに見えますよね。なんででしょう。(実際凄い人もいるのだろうけど。)
でも、そういう本当は普通の人達に私達は選ばれているわけで就活は運も必要なのだと改めて感じました。

登場人物をおかしくさせたように、私も就活中は不思議な気分でした。自分が最高で誰よりも素晴らしく思う、いや就活を通して自分は素晴らしいのだと自分で褒めてあげているのかも、思いこみたくなるのかも。
でもそれは嘘かもしれないし、はたからみたらそうなのかもしれない。
自己分析なんてできていなかったのかも、完璧にできるはずないですよね。

冒頭でも述べましたが、本当の私を見せられたのか、本当の企業の姿を見ることができたのか、わかりません。
でも、自分なりの答えを見つけていきたいなと思いました。



久しぶりに面白い本を読んだし、本って面白かったなという記憶が蘇ってきました。
是非みなさんも読んでみてください!(就活生はお気をつけて)

それでは。
yummy


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