最大のライバルは「現状維持バイアス」
お客さんにセールスする瞬間…
<<最大のライバル>>って、なんだと思いますか?
競合でしょうか?
…いいえ、実は、違います。
最大のライバルは、
お客さん自身の「現状維持バイアス」
です。
企業間で取引がうまくいかない
最大の原因とも言われていますが、
これはセールスでも同じ。
この現状維持バイアス…
思っている以上に”強敵”です。
なぜなら、現状維持バイアスによって
以下の3つの葛藤が生まれるからです。
1.価値の対立
人は、やったことのない行動に対して、ものすごい抵抗を示す生き物です。
もし、あなたの商品にお金を払う習慣がなければ、お客さんは、今までしたことがない行動をとることになりますよね。
すでにビジネスの講座にお金を払ったことがある人、ない人では、購入に対してのハードル、価値は全く違ってきます。
つまり、「新しいことやりたくないから、このままでいいや」という思考になります。
2.損失のインパクト
人は1万円もらった時と1万円失った時では、「失う」時の方が2倍ダメージを受けると言われています。
つまり、損失のインパクトは2倍ということです。
最低でも、お客さんが失う金額、労力、時間の2倍の価値を提供できなければ、セールスには失敗してしまう可能性が高くなります。
つまり、「損をしたくないから、このままでいいや」という思考になります。
3.選択肢の多さ
人は選択肢が多すぎると、思考停止状態になり、「選択をしない」…という選択をします。
例えば、あるジャムの実験があります。
6個のジャムと24個のジャムを
店に並べてどっちの売上が高いか?
という実験だったのですが、
…結果は、6個のジャムの方が売上が高かったんです。
「選択肢は多い方がいい」というのは、実は、間違った考え方なのです。
最終的には、「考えるのが面倒だから、このままでいいや」という思考になります。
・・・
ここに挙げたのは一部ですが、
人の脳は「変化」を怖がるために、
現状を維持しようとするシステムが
無意識に働いています。
だからこれが強ければ強いほど、
セールスは難しくなります。
じゃあ、どうすればいいのでしょうか?
色々ありますが、ここでは1つ、
解決策をシェアさせてください。
それが、
===============
・後悔の置き換え
===============
です。
後悔の置き換えは、簡単に言えば
「=買わない後悔」を
イメージさせてあげること。
お客さんは購入する時、
“買った場合の後悔”について考えています。
(これで結果が出なかったら?)
(これにお金使ったら、今月から節約しなきゃなぁ…)
(奥さんに怒られたら嫌だなぁ…)
とか
現状を維持するために、
そのセールスから逃れるために
あらゆる”買ったときの損失”を考えています。
だからそれを、
↓↓
”買わないときの損失”に
思考をシフトしてあげるんです。
例えば、洋服だったら:
今、これを買わなかったら、
今月までの限定品なので
もう二度と手に入りませんよ…
とか、
セールスコピーだったら:
集客のコストを1/2に
減らせるかもしれないのに、
今、これを買わなかったら、
ずっと利益をすり減らして、
ムダなお金を垂れ流すことになりますよ…
とか。
ポイントは、
「今、これを買わなかったら
(こんなことに)なっちゃいますよ…」
です。
競合よりも最高の商品をつくればOK!
…だけでは残念ながら足りないんですね。
最強のライバルは、
お客さん自身のバイアスです。
「買った時の後悔」よりも
↓
「買わない後悔」を強くイメージさせる。
…ぜひ、あなたも使ってみてください。
吉岡
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?