小さい子どもが入院すると、預かり先のないきょうだいはどうなるのか?
娘が5才。息子6才くらいの時。
娘は公立の幼稚園に年中さんで入園式を迎え、そのあとすぐに手術日が決まり、風邪をひかせると延期になって次に回ってくるのがいつか分からないので、
登園1週間で自宅待機に…
(でも緊急の人が先に入り続けて、けっき8月中旬だったような)
息子は小学校入学し、新一年生として期待や不安も膨らむ中、妹が幼稚園に通えず母親の私もほとんど外出できず…
そんな状況の中、
入院、手術をしました。
(病院によって、保護者介助者がとまらないといけないところがほとんどですが、こちらは完全看護で、お昼から20 時まで面会時間に付き添う形でした。面会に来られない人はずっと来てない方もおられましたが、私は毎日通いました。)
二つの人工弁を置換した手術後、
ICUからナースステーション内の重症部屋に移って病室から出られなかった時、
エレベーターホールで待っている息子に、何回も呼ばれました。
小児病棟では、15歳未満の子どもは病室へ入ることができませんでした。
なので、預かり先がない時は、病院に連れて行って、エレベーターホールの待合のテーブルや椅子がある場所やロビー等で、待たせていました。
(娘1才のお誕生日🎂息子2才時。病棟前のエレベーターホールにて)
入院中でも、娘が調子の良い時は、エレベーターホールや中屋上の中庭のようなところに出て、
3人で外の空気を吸い、景色を見たり、シャボン玉を吹いたりして遊んでいました。
『空の上から見ているよ』P9に掲載
術後すぐは、いつもならテレビ好きの娘が、テレビ消してというくらいしんどがったので、娘のところと、息子のところとを行ったり来たりして、しのいでいました。
でも、息子からしてみると、
妹はもちろん母親もエレベーターホールに出てこない上に、扉のところまでも来ないので、
最初のうちは何度も看護師さんから、「お兄ちゃんが呼んでます」
と言われて行ったり来たりしていました。
しかし、心配が募ったのか、ただ顔が見たかったのか…
ついに、無理やり病棟に入ろうと、看護師さんの入る扉が開いた隙に、とうとう入ってきてしまいました。
「さきちゃん!」
と呼んだ声が、今でも忘れられません。
多分、お兄ちゃんは妹を一目見たかったのでしょう。
妹はそんなお兄ちゃんの顔を、一瞬見ることができたかどうかは分かりませんが、名前を呼ばれたことで、きっと安心したはずです。
私はそこまで、お兄ちゃんが妹を心配しているとは考えていなかったので、
息子の行動に私も周りもびっくりしましたが、
責めることはできませんでした。
いつも一緒にいる兄妹が、そばにいられないというのは、それほどのことなのだと感じました。
だから、私は、病児の兄弟姉妹の心のケアやサポートの方をできれば、と考えています。
病気のきょうだいを持つ子どもたちの気持ちが、安心したり楽になれますように。
私が止まることなく、この想いを実現するため、前に進めるように、皆さまの温かい力で、ぜひ後押しをしてほしいです。
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夢の実現を応援するセラピスト、マヤ暦ドリームナビゲーター夢実ぴぃです。魂の使命を知り、亡き娘との体験から得たことが必要な方に届くよう、綴っています。2019年11月、著書『空の上から見ているよ』出版。続けて自叙伝・ストーリー性のある絵本の出版に向けて邁進中!サポートお願いします!