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ハワイ州ホノルル市ロックダウン(都市封鎖)72日目:Blackout Tuesday

都市封鎖72日目:6月2日(火) 感染者数:653人(前日比1人増)

先週の月曜日に、ミネソタ州ミネアポリスでジョージ・フロイドさんが警察官に8分間以上も膝で首を押さえ付けられて拘束された際に死亡しました。フロイドさんはアフリカ系アメリカ人で、警察官は白人。拘束の様子を携帯電話で撮影したビデオがソーシャルメディアや全米テレビ局のニュース番組で流れました。

その後、一挙に米国各地に人種差別の抗議運動が広まりました。抗議活動が過激化して暴動や略奪が起こった地域もあります。

そんな中、抗議運動に賛同した2人の女性が「Blackout Tuesday」を考案し、音楽業界に「今日は、仕事の手を休めて、人種差別の影響、社会における人種差別現象をしっかり見据えて考えてみましょう」と提案。そして、このムーブメントは音楽業界だけにとどまらず、さまざまな業界の著名人や有名人そして多くの一般の人が、ソーシャルメディアに真っ黒の画像だけを掲出して意思表示をしました。

私も、フロイドさんが苦しむ姿を映し出したビデオをテレビのニュースで見ました。映画やテレビ番組ではなく、実際に人が亡くなる、と言うよりは殺される様子が、2020年のアメリカで起こっていることとは思えませんでした。

単一民族の日本を出てから、どこに住んでもマイノリティーで、私もそれなりに差別も受けてきました。が、アフリカから奴隷として連れてこられた人びとを祖先とするアフリカ系アメリカ人に対する人種差別は、私が受けてきた差別とは全く違うものです。

よくアメリカは「人種のるつぼ」と呼ばれるます。元来、「るつぼ」と言うのは、「種々のものが混じり合っている状態や場所」と言う意味です。本当に「るつぼ」なら、憎しみあったり、歪みあって差別することなく、完全に混じり合って統一され、何が混じっているかもわからないはずです。

人種差別はアメリカの醜悪な部分です。人間の尊い命を犠牲にした今回の事件に対する抗議運動は、何か大きなうねりの丹緒ではないかと思います。そのうねりが何であるのかは、今の私にはわかりません。

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(このブログは2020年6月2日にyumiozaki.comに掲載されたブログの転載です)

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