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ハワイ州ホノルル市ロックダウン(都市封鎖)78日目:ソーシャルディスタンスとソーシャルディスタンシングとフィジカルディスタンシング

都市封鎖78日目:6月8日(月) 感染者数:676人(前日比1人増)

最近日本語で「ソーシャルディスタンス」という言葉をよく見かけますが、英語では必ず「Social Distancing」と単語の最後に「ing」がついています。これって、日本語がお得意の言葉の短縮形かと思っていたのですが、気になったので調べてみることにしました。

Social Distanceというのは、社会学の専門用語で社会的距離という意味だそうです。つまり、個人と個人の間、集団と集団との間における親密性および親近性の程度を指します。

ただ、日本語のソーシャルディスタンスは、Social Distancingの同意語として頻繁に使われた結果、通例となって感染症拡大防止のために人と人の間の距離を十分に取って密集度を下げる意味の言葉としても使われているようです。

そうこうしているうちに、世界保健機関(WHO)は、「ソーシャルディスタンシング」ではなく「フィジカルディスタンシング」を使い始めました。感染防止のための6フィート(約2メートル)の距離は、愛する人や家族そして社会から切り離すということではなく、単なる物理的な距離であることを強調したいようです。パンデミックの状況下では、社会的なつながりの維持は重要なので、誤解を招かないための「フィジカルディスタンシング」の使用奨励です。

つい4か月前には聞いたこともなかった言葉が、英語で使われ、日本語に翻訳され、そして日本語としても使われ、また世界的な機関が言葉の修正の取り組みを始めてと、短期間の間にどんどんと変化を遂げています。これぞ、「言葉は生き物」ということですね。

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(このブログは2020年6月8日にyumiozaki.comに掲載されたブログの転載です)

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