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8ヶ月ぶりに登校した道のりを文章に残します。

今日から新学期ですね。久しぶりに学校へ行った息子のこれまでのことを振り返りながら文章に残しておきたいと思います。

今朝、お友達が迎えにきて、元気に飛び出していきました。
その後ろ姿は生涯忘れられないと思います。


昨年のコロナ休校明けから学校への行き渋りが続いていました。
担任に相談して、色々配慮してもらいましたが、状況は悪くなるばかり。
食欲低下や幻覚症状などが現れ始めた頃にスクールカウンセラーに相談。
すぐにストップがかかり、7月から学校をお休みすることとなりました。
社会全体が不安に包まれた世界や、劇的な環境の変化に対応できなくなって心が折れてしまったのだと思います。

当時を振り返ってみると息子も私達、家族も混乱の最中にあり、冷静ではいられませんでした。スクールカウンセラーの先生が見かねてストップをかけてくれたおかげで、息子は命拾いをしたのだと思っています。
私も限界まで頑張りすぎて、仕事中に突然、涙が出たり、ずっと眠ったり横になっている息子を見て、このままずっと、外に出ず、誰とも会わない日々が続くのかと思うと、恐怖でしかありませんでした。

お休みして家族の気持ちも落ち着いた頃、先輩ママさんに教えてもらった
外部の相談機関を頼って、月に1、2回相談教室へ通ったり、私も色々、お話を聞いてもらえてとても安心しました。
現在も4月にまた学校へ行って疲れたらいつでも帰ってきて。と心強い言葉をもらえたので、また行けなくなってもまあいいか。くらいの心の余裕が生まれているのは救いです。

これまで息子が元気になるために、色々なことをやってみました。

動物を飼ってみたいというので、息子のアレルギーにあまり影響がないハムスターを飼いました。
餌やりや水かえなど心を通わせたり、触れ合うことで心が癒されていく様子でした。また、優しい気持ちを取り戻しているようでした。

以前から息子が興味を持っていたオンラインゲームをとことんやらせてみました。ずっとゲーム漬けの日々だったので、それならプロを目指すくらいやってみて。とゲームのコーチをつけてレッスンもやりました。
みるみる上達して自信もついてくるように。そしたら、パタっとゲームから卒業していきました。
強くなって、さらにプロの凄さを知ると先が見えっちゃったのかなーとも思います。レッスンは今年の3月で卒業しました。
以前なら1時間までとか、何時までとたくさん規制をかけてようやくゲームを終わらせていたのに自分の納得いくまで、とことんやりきると、親が規制をかけなくてもやらなくなるもんだな〜。と新しい発見もありました。

SNSもたくさん発信して自分を表現できるように。
ネットのリテラシーも自ら学び、いいね。で応援してくれる方々との交流も
大きな自信に繋がっているようです。

だんだん、本来持っている息子の良さが日常的にみられるようになり、
だいぶ安定してきたな。と思っていた頃、
息子のお友達が時々くるようになりました。

1人のお友達と私がたまたま会って、立ち話をしたのがきっかけでした。
「0000元気?家で何してるの?」
とその子が私に声をかけてくれました。
「元気だよ。毎日ゲームとかかなー」
と答えるとこの子はしばらく考えて
「寂しいの?」
と聞きました。
「そうだね。家では1人だから寂しいかも。遊びにきてあげてよ」
と何気ない会話をして別れました。


数日後、ホントに気軽に何人かのお友達を連れて遊びにきました。

ゲームしてお菓子食べて帰る。息子とケンカする。
二度と来ない!と言って翌日、何事もなかったかのようにきて遊ぶ。
また来る。駐車場でサッカーする。帰る。
これを2〜3ヶ月ほど繰り返していると、息子に変化が見えてきました。
お友達と遠くのショッピングセンターまで行き、暗くなるまで遊んで帰ってきたのです。
私は探しに行こうかどうしようか迷って、主人に相談したら、門限を守れない失敗も経験させてあげるべき、あと1時間経っても帰ってこなければ車で迎えに行こう。
ということに。しばらくすると、ピンポーンとチャイムがなり、息子が立っていました。
「もう歩けないから、階段登れない、お父さんおんぶしてー」
と笑いながら主人におんぶされ、帰宅。
ゲーセンで遊んでいて時間が過ぎているのに気づき、ダッシュで帰ってきた。
とのこと。途中、友達とはぐれて迷子になってしまったけど、自転車に乗って友達が迎えにきてくれたことなど、
息子にとって、大冒険な出来事を楽しそうに話してくれました。
久しぶりにみる表情に夫婦で迎えに行かなくてよかったね。と私達も親としての達成感を味わいました。

子供って親が思うより弱い部分もあるけど、逞しいところもあって
戸惑うことも多いですが、この8ヶ月間で子供を信じ切るという親の覚悟みたいなものが一番の収穫のように思いました。


今日、行けても明日、明後日には行けなくなるかもしれない。
でも、不思議と不安な気持ちはなく、息子には逞しく立っていられる
強さがあるし、それを支えてくれる人もたくさんいる。

私を強くしてくれた息子に感謝ですし、たくさんの人に支えられて今があると思います。

子育てはたくさんの人の力を借りてやった方がいい。
助けを求める勇気と元気がない時は、少しでも自分が元気に前向きになれることを続けてみるといい。ということがわかり始めてきた今日この頃です。


取り止めのない文章になってしまいましたが、いつか大きくなった息子に見せてあげたいと思います。

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