日記:山、ニューヨーク、Rケリー
このマガジンは、「あっち行ったりこっち行ったり」というタイトルで日々の備忘録として書いている日記です。週に一度更新します。初月は無料です。
9月29日
今日も山の家にいる。15分ほど走ったところにあるスーパーに食材を調達しに行った。郊外の必要以上に大きいスーパー。いつもガラガラだし、置いてあるものは、あまり魅力的ではない。けれど、何でも揃うのはここだけだ。こんな田舎のスーパーでも、雑誌のコーナーには「CBD」「マリファナ・エコノミー」と見出しの踊る雑誌が並んでいる。
恋人がビール30缶のセットを買って「今日は呑むぞ」と意気込んでいる。お互い、久しぶりの休日だ。
スーパーから戻り、しばらく庭作業をしていた彼が、黒いリスを見たと騒いでいる。このあたりは、リスが大量に生息しているが、アメリカ北東のネイティブ種の黒いリスは絶滅種で、私も見かけたことがない。今年はハンティングのシーズンが早く始まったのか、遠くでときどき銃声が聞こえる。
書きたいことはいくらでもあったはずなのに、今日の自分は完全に腑抜けである。10日も遅れているポパイの定例の原稿を書かなければいけないのに、何を書けばいいのかわからない。なんとなく頭の中で組み立てていた文章が陳腐に思える。思いつかないと何をすることもできない。
別のことを考えようと、先日のミーティングで話題になっていたことを思い出して、セーブしてあったニュース。260万人のフォロワーがいるインスタグラマーが、ファッションのラインを始めようとして、36枚のTシャツを売る、という生産の最低条件を満たせなかった。
インフルエンサーはもはやインフルエンスしない、と言われて久しいけれど、それでもいまだに実力を伴わないインフルエンサーに乗っかろうとする商売があるということに驚く。まだ当たればでかいということか。そういえば、今週は、凋落したインスタグラマー、キャロライン・キャロウェイが再び話題になっていた。彼女のゴーストライターだったという「元友達」ナタリー・ビーチが暴露エッセイを発表したのである。
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