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自分の期待を調整する

忙しかった東京での2週間をこなし、ハワイ島、LAをまわって、ニューヨークに少しずつ近づく。ところが次に出るマリファナの本の校了作業とかち合ってしまった。忙しいからといって、目の前に現れたいい時間のチャンスを逃していいわけはない。校了は時間ギリギリでがんばることにして、とりあえずは楽しむことにした。コーヒー農園を訪ねたり、友人たちとスリフトしたり、とてもいい時間を過ごしている。

ヘルプは、必要としているとやってくる。これは、私の肉体と精神が渇望していた時間なのだ、と実感した。この1カ月ほど、ほとんど休みなく働いてきた。先日「出張」という名の短い旅でリフレッシュしたつもりだったけれど、なんだかんだいってずっとパンパンだったスケジュールに、疲れていたのだろう。

精神が疲れていた理由はもうひとつあった。旅のさなかに、人との衝突があったのだ。

人との衝突ほど、疲弊するものはない。私の人生の優先事項のなかで「なるべく衝突なく生きる」というものがある。衝突になりそうな人間関係からは去る訓練をしてきたつもりだ(これがときどき「冷たい」と言われることになる)。けれどそんな自分だって、去ることのできない人間関係がある。

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