見出し画像

第一章 優先順やることリスト

一人暮らしの独身の弟が意識不明で入院した。その時、家族は何を、どんな順序で、どのように手続きしていけばいいのか。遠方に住む場合はどうすべきか。そんな時の手引き。(家族が意識不明で入院した時しなければならないこと~倒れた弟は遠方で一人暮らし、独身、会社員~ 第2回)
第1回はこちら


この章は家族がしなければならない手続きを、優先順にリスト化している。優先順に一つずつ処理していかなければならない、というわけではない。むしろ、どれも出来るだけ早く処理した方がよいので、同時並行で進められたい。

なお、以下のリストは病状、病院、家族関係の違いなどのケースによって、必要なものや手続きが異なることがあるので、その場合はご容赦ください。

◆とにかく急いですること

通常、月末には入院費を支払わなければならない。また、転院する場合は、月途中でも支払が発生する。支払時までにしておくことの一覧。

1.「限度額適用認定証」の申請
2. 銀行口座の確認
3.生命保険の確認、手続き
4.会社への挨拶
5.患者と自分との関係を示す「戸籍謄本」( 結婚などで戸籍が違う場合は「改製げん戸籍謄本」)を取得
6.傷病手当金の手続き
7.診断書取得
8.「高額療養費」申請(「限度額適用認定証」が間に合わなかった時、転院した時、家族も病院を受診した時)

◆入院が長期に渡りそうな時は

長期に渡って入院が必要だとわかったら、アパートなどの解約や自動車売却を検討することになるだろう。家賃などの額の大きな固定支出を入院費に充てられるのは大きい。

1.賃貸アパート、駐車場の解約
2. 自動車売却
3. 不用品処分
4. ライフライン解約
  電気
  ガス
  水道
  Wi-Fi
  NHK
5. デジタル資産の確認
6. 携帯電話解約
7. 郵便物転送
8. 医療費控除の確定申告

弟の入院時(11月上旬)は数日で意識を取り戻し社会復帰できると信じて、アパートを掃除したり、飼い猫を預かってもらったりしていたが、2カ月以上意識が戻らず、病名もつかなかった。当初2週間で転院と言われていたが、意識が戻らないまま1カ月が過ぎて、「回復しても、これまで通りの生活は難しい可能性が高いだろう」とのことで、12月末でのアパート退去を決めた。
1月下旬、「意識が戻りましたよ!」という明るい医師の言葉とは裏腹に、弟はただ眼を開けているだけで、間近で呼びかけてもほとんど反応はなかった。

◆社会復帰が難しそうな時

1.成年後見人申請手続き(よくよく検討のこと)
2. クレジットカード解約
3. 不要な保険解約
4. 健康保険、厚生年金の切り替え

◆障害を負ったとき

  1. 障害者手帳申請(自治体によって申請できる日が異なる)

  2. 障害年金申請(一部のケースを除いて障害認定日の1年6カ月後)


*2022年12月20日改稿

記事が気に入られましたら、よろしければサポートをお願いいたします。頂いたサポートは活動費に使わせていただきます。