モロッコ旅⑰ 〜2020年の初日の出〜

YUMIKO

2020年3月17日 05:15

【前回の記事】

19年12月31日、この年最後の夕陽を見た。

【サハラワイン】

大晦日、ホテルではカウントダウンパーティーが開催された。

ビートミュージックの生演奏！

ブッフェのプリンが美味しかった！シンプルプリン。私たちはフェズで買ったワインで乾杯した。

サハラワイン。ボディはミディアム〜フルの間くらいで、味はスパイシー。

【サハラ砂漠で年越し】

ただ今20時半。夕ご飯を取りながら、私たちは初日の出を砂丘から見る計画を立てた。日の出時刻は現地時間で8時過ぎだ。それに間に合うようにはするには…

この日の昼にその下見がてら砂丘を歩いていた。明るい道を歩いてベストスポットまでは40分かかったので真っ暗闇の中歩く事を想定すると、倍くらいの時間は見ていた方が良いと判断し、6時起きで30分に出発。この計画でいこう！

　・間も無く年が変わる！

カウントダウンまでパーティーに参加しようか、それとも部屋に戻ろうか…話し合った結果、部屋に戻る事にした。

一日中、砂漠で遊びまくっていたので疲れていた。そして、旦那のお腹はちょっと危ない状況だった。風邪をひいては元も子もないという判断、22時ごろだっただろうか。ほろ酔いで部屋に戻った。

　・23時40分

すでに先輩は力尽きて爆睡していた笑　私は旦那と2人で部屋を出て、砂漠に向かった。途中、パーティー会場は大盛り上がり、皆んなダンスをして楽しそうだ。

ホテルから歩いて10分のところ、私たちは砂の上に寝転がって満点の星空を見ていた。真夜中の砂漠の砂はとても冷たくて、毛布とか断熱性の高いシートが無いと寝ていられない。

星空ってなんでずっと見ていられるんだろう。遠くから聞こえる花火の音で新年が明けたことを知った。つくづく幸せを感じた。

数年前の自分からは、砂漠の真ん中で伴侶と年越ししてるなんて想像できなかった。素晴らしい時間だ！

けど笑　めちゃめちゃ寒い！！！すぐに部屋に戻った。

【早朝、真っ暗闇を進む】

朝、6時半。お水と少しのお菓子を持って出発。空はまだ真っ暗で、星が綺麗に見えた。昼に登った砂丘のシルエット。

星座に詳しい先輩が色々と説明してくれた。古代の人たちが季節を知るために星を観察していたと言うが、そうするであろう感覚がよく分かった。ここ2日、星空を沢山みていたので、空の模様が私でも分かるようになってきた。

ホテルを出てしばらくはホテルの外灯も届いて歩きやすいが、10分ほど歩き離れると段々暗くなってくる。

・暗闇で砂丘を歩くと行くこと

朝日が出始めるまでは写真がないので申し訳ないです。

私たち3人は暗闇の中、砂丘を歩いた。前日に先輩は一人で朝日を見に行っていた。帰ってくるなり先輩は焦った様子でヤバかった！と言っていた。進んでも進んでも目指す頂にたどり着けず、帰り道ではホテルの位置を間違えてしまったとの事だった。

進んでも進んでも目指す頂にたどり着かなかった？なぜかと言うと暗闇の砂丘は遠近感が全く分からないからだ。実際に歩いてみてよく分かった。星灯りしかない暗闇でも目が慣れてくるとボヤッと周りは見えるようになる。その距離は5〜10メートル位だろうか。それ以上離れる場所は2次元の映像にしか見えない。ほぼ黒い絵、星があればそこは空、無ければ砂丘。本当に進んでも進んでも目指す頂にたどり着かなかった！

歩き始めてすぐはiPhoneのライトを使いながら尾根を歩いた。７時を過ぎてくると東の空はだんだんと明るくなってくる。

朝の砂丘の砂は冷たくて冷たくて…！途中、急な斜面を登った時があった。靴だと滑ってしまって登り辛く、靴を脱ぎ靴下で進もうとした時があった。濡れない雪に足を突っ込んだ様に冷たくて、頭まで冷たさがキーンとなった。

後々、私たちが登ったこの壁が凄い急勾配だった事を知るが、もし明るくてこれが分かっていたらたぶん登ろうとしなかったね！と、笑い合った。暗い砂漠はそれほど感覚が鈍る。