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睡蓮

クロード・モネに愛された睡蓮。花言葉は信頼、清純、心の純潔。

蓮の話をするとやはり睡蓮の話も同じようにしないとと思います。蓮と睡蓮を間違える人も多いですが、水辺に咲く睡蓮と水際からずっと上まで伸びて咲く蓮とは全然違うものです。今、睡蓮もお寺の池で沢山咲いていてとても綺麗です。

睡蓮は、世界中の熱帯から温帯の広い範囲に分布する植物で、深い切り込みが1本入った円形の葉と、水面に浮かぶ花が特徴です。水位が安定している池や沼で育つ水生の宿根草で、様々な花色を持っています。

学名の「Nymphaea(ニンファエア)」は、ギリシア神話に登場する水の精「nymph(ニンフ)」に由来するとされています。ニンフは、英雄ヘラクレスに捨てられ、ナイル川に身を投じて睡蓮になったとされている妖精のことです。この伝説とは別に、睡蓮は水辺に咲くことから、花を摘み取ろうとすると魔物によって水中に引きずり込まれるという伝説がドイツなどヨーロッパ各地にあります。

私が子供の頃に聞いた睡蓮の話は悲しい物語で、太陽と風と、他にも登場したものがあったか詳しくは忘れましたが、美しい睡蓮を取り合いして力比べをし、その激しさの中で気が付けば睡蓮が死んでいたというものでした。

とても悲しく愚かな出来事で、残念な気持ちは強烈で、今でもその時の気持ちをよく覚えています。物語に良くなるほど昔から人の心を奪ってきた花なんだなと思います。

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また、和名の「睡蓮」は、夕方になると眠る(睡る)ように花を閉じることにちなんで名付けられました。別名の「未草(ヒツジグサ)」は、未(ヒツジ)の刻(午後2時頃)に花を開くことに由来しています。ただ、実際は朝から夕方まで花を咲かせています。

実は思い切って蓮と睡蓮を買いました。朝、睡蓮の花が開いていくところを見て感動。素晴らしい美しさでした。来年育てた花を旅館の玄関に飾ろうと計画して買いました。来年につなげる小さな夢の一つ、叶えたいと思います。7/19

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