わたし、人生取り戻し中です。
「ここ数年の○○ちゃん(わたし)は、本来の○○ちゃんらしさを少し失くしている気がする。」
以前叔母に言われたこの言葉が、わたしはずっと心に引っかかっていた。
子供を産んで育てて、そりゃ変わりもするよ!と少し腹立たしい気持ちにもなったし、メンタルダウンしてしまったわたしのことを今までとは違う目で見ているのだろうか、と悲しい気持ちにもなった。
でももしかしたらそれは全然違う意味だったのかも、と思ったのは、つい最近のことだ。
定期的に話をしているカウンセラーさんに、
「○○さんの人生は、○○さんのものだよ。」
「自分が主役。その代わり、自分の人生の責任も自分でとらなきゃいけない。」
と話をしてもらい、衝撃を受けた。
文字にしてみれば月並みの言葉かもしれないけど、そのときのわたしにはとても刺さった。
ポロポロじゃなく、ぼろっぼろに泣いた。
わたしは、わたしの人生を生きていると思っていた。
人のせいにせず、自分で選び取ったもので、自分主体で(ときに自己中に)生きていると思っていた。
いや、きっと叔母が言う数年前までのわたしは、そうだったんだと思う。
でもいまのわたしは違う。たぶん違う。
世間から見た「いい妻」「いい母」を演じ、そう夫や子供に思ってもらうために振る舞い、周りのママ友の良いところを何とか自分にも取り入れられないかと真似をし、世間の常識や良いとされることをできる限り取り込みたいと奮闘する、わたしじゃない「誰か」になっている感覚があった。
恥ずかしいな〜!!と思うけど、これが現実。
それに気付かされてしまった。
振り返ってみると、思い当たることがあった。
わたしのメンタル不調が出てきたのはもう9年ほど前。夫と結婚した後からだ。
(もともと閉所がだめなパニック気質があったので、時間の問題だったとは思うけど…。)
元来ド真面目性格のわたしは、夫にとって「よき妻でありたい!あらねば!」と家でも気を張っていたし、気ままな一人暮らしから生活が一転してしまったことにかなりストレスを抱いていた。
でもその当時はわたしも夫と同じくらい稼いでいたし、家賃も生活費も折半。
環境の変化には戸惑うものの、自分の人生を選んで歩んでいる感覚はあった。
それが変わったなと思うのはきっと、子供を産んで育休中だった会社を辞め、専業主婦になってからだと思う。
その頃から、わたしは夫の人生に付随する存在であり、子供たちを側で支える存在。
夫の人生や子供たちの人生はとても大きくて大事で輝いているものだけど、その一方でわたしの人生はそのオマケみたいなものだとどこかで思ってしまっていた。それでいいのだ、そういうものだ、とも。
夫に生かされている存在、という意識が、どうしても抜けなかった。今でも抜けてない。
車なんか汚いなーと思っても、夫のお金で買った車でわたしのものじゃないから夫が掃除すればいいと思ったりするし(毎日乗るクセにね)、
家のこんなとこ気に入らないなーと思っても夫がローンを払っている家だから、夫の好きにするのが一番だよなと思って何もできない。
車の中で聞くBGMも夫の好きなものばかりになり、何かかけてもいいよと言われると何を選んだらいいか分からなくなり、「このあたりなら夫もいいねーと言ってくれるかな」なんて無難なものを選ぶようになったり。
そういう日々の積み重ねで、わたしは自分で選ぶことが苦手になっていったし、自己肯定感はもう下がりまくる一方だった。
きっと、その方がラクだったからというのもあると思う。
自分で選ばなくていいということは、その選択に責任を持つこともない。
何かが間違ったとしても、自分以外の人やもののせいにできる。
(ちっっっっとも楽しくないけどね!!)
ここ数年、わたしは日々の生活を送りつつ、それなりに楽しいこともしつつ、たまにメンタルダウンしつつ、心の奥底ではそんな諦めにも似たモヤモヤを抱えていたように思う。
当然そんな日々を送るわたしの心は、軸は、もうぶれっぶれだ。
誰かが「こんなお母さんいいよね」と言えばそうかーと思ってそれに近付こうとするし、できない自分にひどく落胆する。
同じような環境にあるママ友がイキイキしてると羨ましいなと嫉妬したり焦ったり、逆に家に車があるとあぁわたしと同じように家にいる人がいるじゃん、と安心したりする。
本当に恥ずかしいけど、そんなことを思うのだ。
でも「わたしの人生の主役はわたし」と呟くと、少しだけ、ほんの少しだけ、主役はわたしだもんな、周りは関係ないよな、という気分になる。
これはわたし自身の物語だ、と。
これまで息を吐くように人と比べてきたからなかなかすぐには変えられないと思うけど、
わたしはわたしの人生を、自分の人生に対する責任を、取り戻したいと思う。
何かもうちょっと心のうちを書きたかった気がするけど、上手く言葉にできないし疲れてきたので笑
今日はこのへんで。
こんなわたしのことを全てお見通しで一緒にいてくれる夫と、どんなわたしでも大好きと言ってくれる子供たちと、これからも日々歩んでいくために。
わたしは、わたしらしさを取り戻したい。
少しずつ、ね。
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