![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/102379604/rectangle_large_type_2_b5d581b3ca17256a482d14ace36b28f3.jpeg?width=1200)
点と線の国の奇妙なカップル - ネフェリシスとオホ・ウニコ -(フリーダ・カーロの日記#11)
1945年の絵画作品『モーゼ』に、フリーダはネフェルティティを描き、「ネフェルティティは非常に美しかっただけでなく、“解放された女性”であり、賢明な夫の協力者であったに違いないと思う」とコメントしています(Hayden Herrera, Frida: A Biography of Frida Kahlo)。
![](https://assets.st-note.com/img/1680872099732-LbMrlRIksz.jpg)
日経ナショナル ジオグラフィック
フリーダの日記の中で、「点と線の国の奇妙なカップル」と題するページがあります。フリーダは紀元前14世紀のエジプトの王妃ネフェルティティを「ネフェリシス」と称して登場させ、フリーダのシンボルともいえる太い一本の眉を描きました。
王妃ネフェルティティの夫は、古代エジプト新王国時代第18王朝のアメンヘテプ4世(アクエンアテン)ですが、フリーダの日記に描かれたつれあいの名は「オホ・ウニコ(一つ目)」です。
「点と線の国の奇妙なカップル」は、「オホ・ウニコ」と「ネフェリシス」の二体一対とも言える像が裸体で互いに肩を組んでいます。さらに「ネフェリシス」のお腹には胎児が宿り、生まれた男子の名は「ネフェルニコ」、そして彼の兄を 「ネフェルドス」として肖像画に描きました。
エジプト王妃への興味は、フリーダの世界に取り入れられると、その町は狂気「ロクーラ」となり、生まれた子どもたちの額には「第三の目」があり、首にはアステカの生贄の象徴である心臓をぶらさげているのです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?