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BL小説の翻訳を頼まれて大学に合格した話

お久しぶりです、Cafetalkで英会話講師をしております。Yumiです。

今回は、Productive skills と Receptive skills について書いてみたいと思います。(タイトルの伏線回収はのちほど)

Productive skillsとは

書いて字の如く、生産的なスキル、のことです。つまりは、スピーキングとライティング。この分野は、自分の頭の中にある情報(文法・知識)を組み合わせて創り出していくスキルが必要ですよね。

Receptive skillsとは

こちらは、受容的スキル。受け止める力のこと。つまり、リスニングやリーディングのことです。どちらも、筆者や話者が伝えようとしていることを汲み取る力が必要になってきます。

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でも、言語学習ってこんなにくっきり別れてないと思うんですよ。

私が英語に目覚めた(?)のは高校2、3年の頃です。それまで大した自信もありませんでした。で、目覚めたきっかけは高校時代の友人です。

BL小説を読みあさっていた友人

記事変わった?って思いますよね、すみません。いわゆる腐女子の友達がいまして、当時はやっていたソシャゲーの創作BL漫画や小説を、いろんな角度で布教してきました。で、ある日突然、「海外のお姉さんが書いた小説がどうしても読みたいんだけど、翻訳してくれない?」と頼んできたのです。その時私は高校3年生、大学受験を控えておりましたが…二つ返事で応えてしまったのでした。

知りもしないキャラと知りもしないキャラの恋愛模様

を、翻訳することになったのです。英語で小説を読んだこともろくになかったので、独特な言い回し、セリフと地の文の英語の違い…すべて調べないと内容理解すらできませんでした。しかし当時の私は、受験勉強から少しでも逃げたい、という気持ちで一心に翻訳に励みました。そして、分からない文章はネイティブの先生に聞きに行ったり、英会話カフェなるものに参加して英語力を上げようとしたりしました。

その後の模試の結果

しばらくBL小説の翻訳・英会話カフェにのめり込んだ私は、「さすがにやばい」と自覚し、模試に備えて勉強も始めました。すると、英語がとっても簡単に思えたんです。対策もなにもしてないのに!

ここで注意して頂きたいのが、皆さんにこの方法をお勧めしているわけではありません。受験生の方は地道に対策をすることも必要です。

しかし、必死に翻訳するために英語を受け止める力(receptive skill)が磨かれ、分からないところをネイティブに聞くために、英語を作り出す力(productive skill)が磨かれ、さまざまな要因が私の性格とうまく絡まり合って…

外語大学合格!

合格しちゃいました。これには本人が一番驚いています。だって(英語に限っては)受験生らしき勉強はまったくしていなかったので…。振り返ると、私の一番苦手なことは「一つに集中すること」でした。少しづついろんなことを試すのが好きな私は、noteの下書きもたくさん溜まっています。

個人差があるのは当たり前

私の妹は、気が散っちゃうからと一つに集中するのが得意で、一日何時間も勉強するような子です。

「どっちがいい」ではなくて、「どっちもいい」なんですよね。「受験生」という型に当てはめて、とにかく長文とリスニングを勉強しなきゃ!とか、「ビジネスマン」だから、とにかく会話力を磨こう!とかではなく…。全てのスキルを磨くことで、英語力の向上につながるとおもうんです。

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ぐちゃぐちゃに混ざり合ってるのが正解

冒頭でもお伝えした通り、「リスニング」と「リーディング」は受容的、「ライティング」と「スピーキング」は生産的とグループ分けでします。しかし本当のところ、ぐっちゃぐちゃに混ざり合っています。リーディングを勉強している時でも、文法やイディオムなどを知らず知らずのうちに吸収して、会話で使えることもあります。リスニング、ライティング、スピーキングでもまた然り。

皆さんにもきっと、そういう体験があるはず。私はそれに気がついたキッカケがBL小説の翻訳でした。ありがとう、○○ちゃん。


型にとらわれず色々試すのが今風

とにかく、時代はどんどん移り変わっています。昔は「語学学習は模倣からはじまる!」というのが主流で、とにかく聞いてそのまま話す!という「オーディオリンガル」から、コミュニケーションに重点を置いた「コミュニカティブ」へ人気は変わっています。(どちらも教育法としては残っていますが、確実に割合は変わってきてます) これから先、英語教育はどんどん変わっていくでしょう。今の常識がひっくり返るようなメソッドが出るかもしれません。

今の私たちにできることは、自分にあった勉強法を地道に、そしてたくさん試すことです。無駄になることは恐らくありません。それぞれのスキルはぐちゃぐちゃに混ざり合っていますので。皆さんも、是非自分の思い込みやこだわりを少し取っ払ってみて、いろんな学習方法に取り組んでみてください。

Yumi

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