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スペインの医療・保険について

先日スペインで腎盂腎炎になりダウンした話を書いたのですが(まだの方はこちらから↓)
https://note.com/yumicolumn/n/nb3d667805c8a

その時に感じた日本とスペインの医療や保険の違いについて自己の体験談に基づいて紹介してみます。

スペインで病院にかかる際、主に2つのケースに分けられると思います。

①緊急性がある場合

例えば高熱が出ていたり、激しい痛みがあったりなど今すぐに診てもらいたい場合、スペインではUrgencia(ウルヘンシア)という救急外来がある病院に行きます。

公立・私立どちらの病院に行っても良いのですが、公立だと2〜3時間は普通に待たされます。それと比べて私立の場合は待ち時間は短いと言われています。

先日私が腎盂腎炎で私立の救急外来行った際は初めて行く病院だったので書類の記入や登録などで10分程度、その後の待ち時間は15分程度でした。

では公立と私立のどちらを受診するのかについては、主に加入している保険によって受診先を変えるのが一般的です。

というのもスペインでは誰でも公立病院に無料でかかることができますが、私立病院に関してはプライベートで加入している保険でカバーされる病院であれば無料で診察をしてもらえます。

私の場合は自分の保険でカバーされる私立病院が近くにあったため、待ち時間も短くて済む私立病院に行きました。

次に、②緊急性はないが一度診てもらいたい場合

この場合は近くのかかりつけ医で予約をとって診てもらう形となります。軽症であればここで処方箋を出してもらって終わりですが、症状によってより専門的な病院もしくは同じ病院内の別の科に紹介状を書いてくれる場合もあります。

こう聞くと圧倒的に私立の病院が良いように思えますが(実際メリットは私立の方が多いとは思いますが)公立病院にも利点があります。

それは公立病院でもらった処方箋があると薬が安く手に入る点です。実際どれくらい値段が違うのか数字はないのですが、私立病院の処方箋だと国からの補助が外れる仕組みで薬の値段が高くなるとのこと。

一例ですが、先日私が私立病院で処方されたのは、抗生物質・解熱鎮痛剤・胃の粘膜を保護する薬をそれぞれ1週間分でトータル27€でした。

もう一点、日本と違うと感じるのが薬局での薬の売り方です。日本の場合、1週間なら1週間で飲み切れる量をシート単位で出されると思うのですが、スペインは箱単位で出されるのが一般的です。

つまりスペインでは多くの場合、お医者さんから言われた期間薬を飲んでも飲み切れない量の薬を買うことになり、日にちのカウントを間違えるともう飲まなくて良いのに飲んでしまったりというミスが起こり得ます。

先日私が経過観察で病院を再診した際にも、「1週間経ったからもうこの薬は飲んでないよね?」と確認されました。

もし聞き間違いをしていたりスペイン語がいまいち理解できてないと飲みすぎたり丸々一箱飲みきっちゃう人もいるだろうなと思いましたが、ここでは自己管理の範疇なんだなと。

ただこの箱買いによって薬剤師さんの手間はかなり省けるのではないかと素人目には思ったりもします。実際スペインの薬局で待たされたことはないですし、待つための椅子なんかも置いてないです。

また症状について薬局で聞かれることはありませんし、薬の飲むタイミングなども病院でお医者さんに一度説明されているので薬局では特に何も言われません(こちら側から聞けばもちろん教えてくれます)。

今回は医療や保険の違いについて体験談をもとに書いてみましたが、日本とは色々と違うところがあって毎度病院にいく時は内心ちょっとドキドキしながらいっています笑

私は腎盂腎炎のアフターケアでもう少し通院が続きそうなのでまた何か気づきがあれば記事にしたいと思います。

今回はこのへんで!
ではまた〜🌞

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