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娘のワクワク

先日小学校2年生になる娘と繁華街に行く機会がありました。これまでは繁華街に行っても、カフェでお茶するくらいだったのですが、その日は「女子のテンションが上がりそうな雑貨屋さん」なる場所に初めて娘を連れて行きました。わたしは繁華街の混雑が苦手です。必要なものは混雑の少ない平日に買うようにしているため、わざわざ週末の繁華街に娘を連れていくことはほとんどありませんでした。

はじめに向かったのは、百貨店の子ども服売り場です。わたし自身も久しぶりに足を踏み入れる場所でもあります。娘は、これまでの傾向から考えると、洋服は即決です。この日もすんなり決まりました。その姿を見て、百貨店じゃなくてもよかったかなという思いがわたしに湧きました。一方で娘は、普段と違うモノを選べたおかげか、とても満足そうな表情をしているように見えました。

次に目指したのが「女子のテンションが上がりそうな雑貨屋さん」です。特に目的はありませんでしたが、なんとなく直感的に娘が喜んでくれそうな場所をわたしが選んだのでしょう。ジブリショップにはじまり、プラザや、フランフランといったお店などを順番に回りました。ジブリショップでは予想通り、あれがほしいこれがほしいという反応です。悩んだ挙句、ラピュタの飛行石を買うことにしました。その後プラザに移動すると、彼女は好奇心を爆発させました。「わーすごい!!なんかワクワクするわー!!」と言いながら目を輝かせていたり、「このボトルにシャンプー入れたらお風呂が楽しみで仕方がないと思う!!」と懸命にわたしに説明したり、娘が豊かに感情を言葉で表現しています。

わたしはどちらかというと「ワクワク」という感情がわからない性分です。ワクワクしていたとしても「ワクワクするわー」と日常的に表現することはないでしょう。それにも関わらず、娘は自分の言葉でわたしに心の動きを教えてくれたのです。中1と小5の男子からこれまでそういった表現は聞いたことがなかったこともあり、娘の様子はとても新鮮に感じました。

帰り道、娘にたずねました。
「ワクワクしてるってどんな感じなん?」
「んー。そやなー。なんかすごい楽しいというか、嬉しいというか、なんやろなw」と娘は教えてくれました。

なんとも言えない感情なのかもしれませんが、娘にとってのワクワクが少し分かったような気がしました。

最近はわたしがなんでもECで購入してしまうので、モノに触れて想像するという機会を奪ってしまっていたのかもしれません。「繁華街でお買い物」は
娘にとって、豊かな想像力が働く場面がたくさんあったようです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

松本由美


わたしがオーナーを務めるコミュニティ「アントレコーチ」で、メンバーがアドベントノートというものを企画し、進行しています。クリスマスまでの期間、メンバーが日替わりで記事を綴っています。この記事もそのうちのひとつで、12月9日を担当した分の記事です。

【アントレコーチとは】
主にコーチ・カウンセラーなどの対人支援をするメンバーで構成されたコミュニティです。主体的に行動することにフォーカスし、メンバーが自分の価値観でそれぞれ行動していくことを大切にしています


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