30.心身の安定があって初めて、「趣味」が楽しめるという話

すみません、タイトルが長くて。
ほかにいいタイトルが出てこなかったもので、こうなりました。
今回の話は、本当にタイトルまんまの話です。

時間はたくさんあったけど

私は昨年、6月末に前の会社を退職し、12月に今の会社で働き始めるまで、5か月間の無職期間がありました。
当初は、無職の間に、あれもやろう、これもやりたい、といろいろ計画は立てていたのですが、振り返ってみると、殆んど、やりたい事（特に仕事全然関係ないただの趣味）をやれていなかったです。

やるための時間はたくさんありました。そして、これまでに揃えた「道具」だとか「素材」だとかはたくさんあったので、お金を新たにかけなくても、あとはやる気さえあれば、たくさんやれる状況ではあったのです。

それでもほとんどできなかったんですよね。

「やる気」を削いでいたもの

無職時の状況は、過去記事
22.再就職に向けて～諸手続き編
23.再就職に向けて～就職活動編
をご覧いただくと、ある程度書いてあるのですが、離職票の到着が思っていたより遅く、失業保険の給付開始が当初の自分の予定よりだいぶ遅くなってしまったために、お金の不安があり、また、退職して健康保険が切り替わったことなどによる諸手続きなどもあり、最初の2か月くらいは、気持ちが落ち着かない状態で過ごしていました。

加えて、転職活動を本格的にし始めた9月ごろからは、今度はハロワの支援担当者との意思疎通の問題なども出てきてしまい、そちらで頭を悩ませたり、気持ちが不安定になったりすることが増えて、結局、趣味に回す時間と気力が奪われているような状況でした。

趣味は「逃避」の手段だった

よく、「ストレス解消には、趣味を見つけて気分転換！」なんて言われますが、私は発達障害の特性なのか、不安なことや、気になることがあるとそれに気持ちがとらわれてしまい、趣味のほうに気持ちを向けようとしても、頭を切り替えることができません。
この無職期間中も、趣味自体はすでに複数持っていたはずなのに、何一つ、手につかない時期がありました。そういう時は日常の家事すらおろそかになっていきました。
時々、趣味のほうに気持ちを向けることができていた時もあったにはあったので、それがどんな時か思い返してみたのですが、趣味を楽しんでいたというよりは、逃避行動に近いものだったと思います。
これは、無職期間中に限らず、前職に在籍していたときや、思い返せばもっと前・・・学生時代からその傾向はあったように思います。

趣味を「楽しむ」には、心身の安定が必要だった

いま、10連休という、長い連休の真っただ中にいますが、いまは、学生時代のように宿題があるわけでもなく、無職時代のように未来への不安があるわけでもない。
連休が終わればまた仕事があるけど、ちゃんと会社に行って働けばまたお給料日にはお金が入る。しかもありがたいことに月給制なんで、休みが多くても、自己都合で欠勤等しない限りはお給料が減ることもない。
しかも、いまの会社は試用期間6か月なのですが、連休前に、「6月から本採用」ということも告げられました。
そんな状況です。

そのせいか、この10連休は、わりと、趣味に時間を使えていると思えますし、楽しめているとも思えます。（ちなみに私にとってはnoteに自分の考えを書くことも趣味の一つです）

私の場合、安定した職に就き、毎月安定してお給料が入る状況があって、対人関係の問題も少なく、日々の生活の心配をすることなく心穏やかに過ごせる、という状況がまずあってこそ、「趣味を楽しむ」心の余裕が生まれるのだとわかりました。

なので、そこそこストレスがかかってて気力体力が削がれているときに「趣味で気分転換！」なんて言われても、できないわけです。余裕がないんです。
そんな状態の時に無理して趣味のほうに気持ちを向けても、それは単なる逃避行動に過ぎないと思うので、楽しんでいるのとは違うんですよね。楽しんでいるふりなんです。

まぁ「ふり」だとしても、私の場合、いったんやり始めてしまうと、なかなかやめられない、というような特性も持ち合わせていたりするので、ほどほどで切り上げて続きはまた今度・・・というのができにくく、そのまま、本来やるべきことをないがしろにしてまで、やり続けるということができてしまうのですけど。（結果、あぁまたやってしまった、みたいなストレスを新たに抱えることに。悪循環）

なので、私の場合、趣味で気分転換、ストレス解消、っていうのはちょっと難しいのです。

また長くなってしまいましたが、まとめて一言で言うなら、今回の記事は、「趣味で気分転換」が難しい人もいるんだよ、っていうことを言いたくて書いてみた、ということです。

何かの参考になりましたら幸いです。