脱!伝えた「つもり」~場面の切り替えが苦手なお子さんへ~
今後の予定について伝える時、自分と相手との間に一種の約束を交わすことになるので、計画的な行動が求められますね。
それは、家族でも、カップルでも、職場の取引先でも。予定について「伝えた」「聞いてない」問題は、一度は経験したことがあるのではないでしょうか^^;
さて、今日は、場面の切り替えが苦手なお子さんへの対応について書いていきます。
”お子さんへの対応”とありますが、子どもさんに限らず、身近な人とのコミュニケーションを円滑にするためにしている工夫を3点に絞ってみました。
場面の切り替えの苦手さによって生じること
・集団の中での動きや反応が遅い
・おもちゃを片付けられない
・無理やり片付けると癇癪
・出かけるのを嫌がるが、今度は帰ることを嫌がる
・トイレに行くことを嫌がる
・新しい場所に行くことへの不安感が強い など
その背景要因は、ひとそれぞれですが、こだわりの特性や、言語理解の未熟さなどもあるかもしれません。
しかし、どのようなお子さんでも、”場面が切り替わる”予定があることを事前に、丁寧に伝えていくことがとにかく大事!
脱!伝えた「つもり」
コミュニケーションにおいては、こちらは伝えたと思っていても、ほとんどの場合伝わっていません(笑)みんな自分のことで精いっぱいなのです(笑)
それでも、特に場面に切り替えが苦手なお子さんの場合、大人が子供目線になり、伝わるように伝える。しつこいくらいに伝えていくことが求められます。
きちんと伝わっていればお子さんのパニックも防げるかもしれません。
伝えた「つもり」から脱する3つのポイントをまとめてみました!
★形に残しましょう
スケジュールやカレンダーに書き込む
イラストや写真を見せて、貼っておく
時計の数字にマークをして目で見てわかるようにする
撮影・録音をしていつでも確認できるようにする
★繰り返しましょう
「長い針が6になったらお片付け」
「あと5分だね」「あと3でおしまいだね」
「10・9・・・・3・2・1・0・おしまい」
など、丁寧なリマインドが重要。余裕を持たせてあげる
しつこいくらいに繰り返すことで良い意味で集中が分断されるので切り替えやすくなる
★早めの告知をしましょう
だれでも突然言われたらびっくりしてしまう
大事な予定であれば、1か月前、1週間前、前日、当日の朝など確認する
時間的にも余裕があると受け入れやすくなる
コミュニケーションの根本は思いやり
相手が「伝わっていない」と思っていれば、それは「伝えていない」のと同じ。相手の立場をよく考えて思いやることが幸せにつながると考えています。
目的や、相手に合わせた伝え方の工夫をすることで、気持ちよく生活できる人が増えますように・・・♪
今回はこの辺で!療育での基本的な考え方についてはこちらもどうぞ♪
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