見出し画像

食べる悩み

いま、わたしは食パンを片手にnote.を更新している。食パンにカッテージチーズとフルーツにメープルシロップをたっぷり乗せた、贅沢な食パンである。すこぶる美味しいので是非食べてみてほしい。

今日、あなたに聞いてほしい悩みは、体重を増やしたいという悩みだ。
マウンティングをとりたいわけではない。

わたしは失恋直後、食事が喉を通らず
食べても、吐き気がする日々が続いていたのだが、拒食症は成人期に発症すると治るのに時間がかかるという知識があった。
そのため栄養など一切考えず、食べられるものを食べられるだけ食べるようにした。

シンデレラ体重という言葉をあなたは聞いたことがあるだろうか。
BMI18で計算された、「モデル体重」というものである。
看護師から言わせてもらうと、めちゃくちゃ不健康体重だ。なにがシンデレラ体重だ。出版社やメディアのマーケティングに踊らされてはならない。
体重は一種の指標に過ぎない。筋肉量が増えると必然的に体重は増える。細ければ綺麗という方程式はイコールではない。
体重を指標にダイエットするのは本当にオススメしない。特に思春期はしっかり体重があった方がいい。思春期はみんな太る時期なのである。
思春期に減量すると将来、不妊や早産児を出産するリスクが高くなる。また骨粗鬆症や生理不順による肌荒れ、生活習慣病などいいことなんてひとつもない。

こんなことを言っている私だが、気づいたらBMI18を下回っていた。
完全にストレスのせいである。
仕事でのストレス、自分への期待、資格試験対策、家族の病気、COVID-19での自粛等

ひとりの食事はまったくもって美味しくない。
職場ではCOVID-19の感染予防のため、休憩室の人数制限を行い会話禁止となった。
また休憩が被らないように休憩に入る時間も調整している。
ランチタイムにスタッフみんなで会話するのが楽しくてすきだったのに!その時間も奪われてしまった。

いろんなことが重なり、体重が気づいたら減っていたところでの、失恋による食欲減退であった。

体重減少は、気持ちが低下する。
だから、食事トレーニングをして筋肉をつける事に意識を向けている。増量期間というやつだ。
健康な身体を手に入れたい。

いまは食事前後で吐き気がしなくなり
おいしいと感じることができ、食事ができることにとても感謝している。食事が義務ではなくなった。

でも、周囲の人に言えない。

「体重を増やしたい」だなんて。

体重が増えない悩みを女性の前でいうものなら
一種の嫌味みたいだ。
マウンティングしたいわけではない。
痩せないことで悩んでいるように
わたしは太らないことで悩んでいる。

健康的にどうやったら体重は増えるんだろうかと。
脂肪だけでなく筋肉をつけながら美味しく制限なく食事は出来ないものだろうか。
筋肉のための食事は味気ないし、食事が義務になる。そうはしたくないのだ。これ以上、何かを制限して負荷をかけたくない。そうわがままな願いだ。

食べることは生きること。
何を選んで
どう調理するか
なんのお皿にのせて
どこに座り誰と食べるか
なんだか、人生の選択に似ている

そんなことを考えながら、食パンをいま頬張っている。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?