見出し画像

別れの季節だ

いま、わたしは久しぶりの連休を堪能している。
日曜日の昼下がり。快晴、そして満月。世の中の人たちと同じ休日に休日を過ごせている。
不規則勤務のわたしにとって、曜日感覚が皆無に等しいが町の空気がゆったりしている中で一緒にゆったりできるとなんだか安心する。あぁ、人間なんだと。

明日から、3月。別れの季節だ。
敬愛している上司である師長の異動が決まった。3月より別の部署での勤務となる。まだ実感はわかない。勤務終わりに挨拶をしようと、上司の前に立った瞬間、涙が溢れた。
なぜ涙が溢れるのか、どこからくる感情の涙なのか分からなかったが言葉よりも先に涙が出てきた。

あんな素敵な人間にわたしは、なれるのだろうか。スタッフから、上司の悪口・陰口を聞いたことがない。
師長の元で働いた4年間はわたしの宝物である。

そして、再認識した。わたしは、運がいい。
こんなに敬愛している上司に出会えた。ありがとう!

来年度も、感染リンクナースという各病棟で1名選出される感染リーダーを継続する。
敬愛する師長に来年度もよろしくねって言われたら断れなかった。

想像して欲しい。COVID-19感染症でてんやわんやしている病棟の感染対策を任されるプレッシャーを。
誰かわたしを褒めてほしい。褒め称えてほしい。
昨年度と比較して薬剤耐性菌の発症を80%抑えることができた。
もちろん、わたしだけの努力ではない。
病棟全体の評価として、ボーナスをだしてくれてもいいのではないのか。そう思ってしまう。

医療の質の評価は難しい。特に看護の質の評価は難しい。判断基準を何にあてるかで評価が変わるためだ。

一般企業では、成績をあげるとボーナスがもらえると友人に聞いた。
医療の現場でそういった話は聞いた事がない。
給料も年功序列で、年々あがっていく。同じ給料でも、正直働いている量がちがうのではないかと思うことなんて多々ある。
同期よりも任される仕事が多くても、チームリーダーであろうと、リンクナースであろうと給料に1円も反映されない。同期と同額である。社会主義かっ!

現に、10歳年上の先輩で、なんの役割をもつことなく働いており仕事のフォローをこちらがする必要がある人がいる。やってられん。
給料分の働きしていただきたい!
と、言いたいが、、、。
では、「給料分の働き」とはどこまでのことを指すのか。と定義が難しい。

評価が難しいことも、医療業界が働き方改革に遅れをとっている要因のひとつだ。そして、真っ当な評価をすると給料を上げざる負えないため、上が経営のために胡座をかいているんだろう。
特に医師の時間外労働の多さは目に余る。

声を大にして言いたい。
わたしは、褒められて伸びるタイプだ!
わたしだけでない!人間みんな褒められて伸びるタイプだ!
せめて、言葉でいい。みんなの頑張りを認めてくれやしないか。

敬愛する上司である師長は努力も成果も認めて褒めてくれる人だった。
褒めて欲しくなったら、今後も、敬愛する師長の部屋を訪室しようと思う。

あぁ、外から春の声がする🕊


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?