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手話で学ぶ権利


判決では、「日本語対応手話を使えば、日本手話を第1言語とする児童にも単語の一部を伝えられる」などとし、日本手話以外のコミュニケーション手段を使って授業をしても、差別にはあたらないとした。

かぼちゃさんがまとめてくださっています。

日本語対応手話と言っても、単語だけ手話で全く文章をなさないレベルから、手話文法をある程度まで取り入れているレベルがあると思います。

※ 全く私の感じ方ですが、訴えられた学校の教師はの手話のレベルはどの程度だったのかと思います。
※ 10年ほど前に、ろう学校の見学に行った時に、教師の手話の下手さに驚いたことがありました。手話経験なく転勤を命じられ、聞こえない子供たちに教えることになったとしたらこんなものかと。教科を教えられますか?

ヒゲの校長の時代は、ろうの教師が多くいた時代でした。
口話法の嵐に中で、ろうの教師はどうなったのか。
現在のろう学校でのろうの教師の割合は? 多くないと感じます。
口話法の時代に育ったろうの教師の使用している手段は日本手話なのか?

日本語対応手話と日本手話


 日本語を第一言語にしている人が手話を学ぶと、日本手話の文法に少しづつ近づく努力をしています。中途失聴(第一言語が日本語)の方も同じと思います。
 日本ろうあ連盟は、二つとも「一つの国の手話言語」としているんですね。ろう者の手話と日本語対応手話の間に二分できない。

 「日本手話」「日本語対応手話」と、ひとつの国の手話言語を二分化することで、手話言語話者の間に対立や分断が生まれる恐れがあります。当連盟は、同じ言語を使う仲間にそのような分断を生むべきではないと考えており、貴省が発刊される手引きで、「日本手話」「日本語対応手話」の分類が公認のように用いられたことをきわめて残念に思います。またこのような視点での分類は言語学の求める科学的な姿勢ではないと考えます。このままでは手引書を引用されている教職員へ誤解を与えかねないため、以下の当連盟ホームページと参議院事務局企画調整室からのコメントをご覧いただき、速やかに修正文書を送付するよう取り組んでください。

日本ろうあ連盟 ろう教育等に関する要望について 2022年


 10年20年前までは、ろう学校で、手話が禁止されていました。日本語が分からないと日本社会で仕事をしたり生きていくのは難しいから口話を覚えなさいと。手話のできない教師が転勤で就任していました。心ある教師は手話を身に付けていきましたが、努力を無視するように普通学校に転勤させられてしまう。
 教師が口さえ見せずに板書しながら説明する様子は噴飯ものでした。少しは音を拾える聴覚障害児は、口を読み取ろうとするのに。全く聞こえない場合、手話で説明しなくては理解しにくいです。発音練習も少しは音の拾える場合は有効でも、全く聞こえない場合多くの時間を費やしても実りない苦痛の時間だと思います。適切な手段で教育を受けられないと、伸びるはずの知能も伸びないと思います。

 『9歳の壁』という悲しい言葉が ありました 今もあるかなと
分かる手段で授業を受けられないと、学習うまくが進まない恐れがあります

https://www.tsukuba-tech.ac.jp/uploads/2022/01/c_wakinaka4.pdf


ホーピング(ろう重複障害児者の支援と交流)

 10年以上前のホーピングでは、手話による学習援助がメインの時期もあったように思います。手話で説明することで、「ああそうか!」と学習の壁を崩していった時代がありました。教える方も、学ぶ方も、手話と言う武器で学習の壁を壊していく喜びがありました。
 今は、ろう学校での手話の禁止は解かれ、以前よりは学習しやすくなっていると思います。(昔から足立ろう学校は全国の中ではまだ、手話が許されている学校でした。それでも程度は疑問で、禁止されていないだけ良い状態。今は葛飾ろう学校に統合されています。)
 デフファミリーで育った場合は知的障害があっても手話によるコミュニケーション能力があります。この「日本手話」でろう学校で授業を受けられていたら、と思うことはあります。

 ろう重複障害児の場合、併せ持つ障害の種類によっても個人差が大きく、もっと学べるレベルを教えられていないことがあることを感じます。可能性を伸ばせる授業をしてほしいと思います。教師の手話力はどうなのか気になります。

 ホーピング参加者は徐々に高齢化し、この春に全員高校卒業しました。
B型作業所、生活介護に通っています。全員聴覚障害者の作業所が理想ですが、ごく少数しかありません。その作業所で自分だけが聞こえない場合が多いのです。
 指導員に手話ができる人がいることが大きな喜びです。
 ホーピングには手話ができることを楽しみに通っていていると思います。


「自由で豊かなコミュニケーションの機会」がろう者、またそれ以上に他の障害を併せ持つろう重複障害者に必要だと思います。
 

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