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ジェームズ・アレン全集を私なりに噛み砕くマガジン

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哲学の原点とも言われるジェームズ・アレンの書籍10巻を自分なりに噛み砕いてまとめています。
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記事一覧

誘惑

誘惑

最初に誘惑がわき起こるのは向上心をもちはじめるときです。
向上心は、自分の中の隠れた善と悪を全て呼び起こすからです。

自分の中の悪を征服するには、胸の内に隠れた悪を表面化する必要があります。そんな時役に立ってくれるのが誘惑と言えるでしょう。

誘惑されて心に痛手を負っても、それは強さが試され、弱さが暴露されたということで喜べば良いのです。自分は何に弱いのか、これまで何を間違ってきたのかがわかると

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向上心

向上心

もし、「わたしが汚れているのは他人や環境や遺伝のせいだ」と考えるとしたら、自分の間違いを克服することはできません。過ちは自分によって生まれ、それを克服したいと強く願った時に向上心が生まれます。

向上心を持った時に得られる喜びは、知恵を獲得するための準備、平和への前奏曲だとアレンは言います。心が汚れのないことを考えられるようになる前に、そのような境地まで持ち上げられなければならない。向上心はをそれ

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情念

情念

人生にはステップがあり、下の下層から上の下層まで段階があるというのがアレンの考えです。情念>向上心>誘惑>変容>超越>至福>平和というステップで、平和の境地へと到達することができると彼は言います。

情念・向上心・誘惑は情熱と哀感と悲劇に囚われているありきたりの人生。
中間に変容があり、意識の変化が訪れることで
超越・至福・平和という賢明な美しい神聖な人生へと変わっていくというのです。

地獄と天

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まえがき

まえがき

数年前、図書館でジェームズ・アレンさんの書籍に出会いました。成功哲学、人生哲学として有名な本で、当時悩みの多かった私にはとても刺激になりました。

全10巻の全集が存在していて、私は時間をかけて最後まで読み切りました。
しかし、この本の素晴らしさを人に話す時、語りきれないものがありもどかしさも感じました。

この本はとても抽象的な表現が使われているため、考えさせられるところに良さもあるのですが、多

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