〔詩〕詩が書けない
良い詩が書けない。
誰かの心を震わすような言葉が、私自身の心を震わす様な。
そんな詩が、書けない。
止まる。
握った筆が。歩みを止める。
いや、はなから動いてなんかいなかった。ずっと、ずっと、死んでいた。
詩が書けない。
何を書きたいのかも分からない。
何故書きたいのかも分からない。
人に求められているから?
違う。
詩が好きだから?
違う。
私は何のために筆を握る。何のために苦しむ。
何のために。
何のために。
ただの自己満足。ただの独りよがり。
長けた才能も、能力も、自慢