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【インド生活】インドという異空間で働いて普段気づかない自分の価値観が明確になった話

インドで駐在していた夫の後をおい約1年デリーで勤務しました。自分のコンフォートゾーンを出てやろうという気持ちで行ったので充分な体験ができたと思う。

ちなみにインドはビジネス公用語は英語。私は英語は日常困らない程度で海外旅行は好きだけど、特段インド好き!というわけでもなく。住む前は旦那の駐在が決まってから旅行した程度。

「インドで働くてどうだったの?!」て聞かれることがあるものの、全然自分の中で帰国してからバタバタで振り返れてなかったのでこの機に振り返ろうと思います。

デリーの環境

暑さは、連日40度代!ただ冬は結構寒くなり10度代前半。普通にセーターとか着ます。インドて常に暑いと思ってたら違う。考えてみたら北はヒマラヤ山脈、寒くなる訳です。
驚いたことは世界一酷いという大気汚染。iPhone アプリの天気予報は軽度の汚染もしくは重度の汚染で気持ちが塞いでくる。正直、大気汚染がこんなに酷いなんて行くまで調べもせず。
こんな環境だからか、3カ月に1度くらいで40度近くの熱を出してました。 PMSが酷くなり月の半分以上は微妙な不調が続いていました。自分がこんなに環境に左右されるとは。インドが好きで不調も訴えず元気に日々暮らしている人も沢山いるので要は適応力の問題かな。

インドから日本に帰ってきてより青空に感謝するようになった。

✴︎外部環境は自分に快適な場所を

移動について

基本営業も普段の買い物もドライバー付きの社用車でした。とっても便利だけど、私は自分の脚でもっと歩きたい!というフラストレーションが抜けず。駐妻は安全のために、あまり車以外を使うのはよくないの分かってはいたのだけど、デリーメトロ、オートリキシャ、サイクルリキシャでお出かけは楽しかった。ただ本当に大気汚染や凸凹道で外を歩くのは大変。Uber、Ola(インドのUber)も便利で度々使ってました。デリーはメトロも日本より綺麗な電車で自分の足で移動するのには便利な場所。

✴︎移動は自分の足で

食生活

全然毎日カレーとかじゃない。いやインド人の同僚は毎日銀のお弁当食器にお手製のカレー弁当を持ってきている。たまに貰うと凄く美味しい。

私が辛かったのは基本チキンしか食べれないこと。大豆食品を見つけるのが大変なこと。(イソフラボン大事)魚料理や寿司がほぼないこと。でも、日本食料理店も適度にあるし手に入れられないものはほぼない。旦那は駐在員だから、食料の注文制度も使えた。

食べたいものを気軽に食べれなかったけど、家では日本食を自炊したし外食はイタリアンかインド料理に行った。勤務中はローカルなインド料理を食べたり、モールでパン屋さんやうどんの店に行った。zomatoやswiggyというUber eatsみたいなのも超普及しててよく使った。私も旦那もある意味日本食ゼロでなかったから助かったしインド料理に少し詳しくなり食生活は豊かになった。(近所にはアフガン料理店が多くてアフガン料理も好きになった)

日本に帰ってきてからも、どこのインドカレーが美味しいとか旦那と話すのは楽しい。

✴︎日本食が食べれれば食生活は異国で豊かになる

複数コミュニティ

日本人のコミュニティがインドではサークル活動のように充実していた。私は大学の同窓会とLean inサークルにぼちぼち顔を出した。あとは近所のインド人主催のヨガ教室と日本人が運営するヨガ教室。日本にいた時は、会社と家と友達だったのが立場が違う色んな人に出会えたことは刺激になったし、仕事でも話のネタが増えたりプラスになった。

育休中の今、ボランティアで2つの団体にかかわっているのもこの時の経験も影響している。

✴︎複数コミュニティに所属すると人生豊かになる

創造性

インドではいろんな物が継ぎ接ぎで日本人の私からみたら正直整っていない。インドでは、ジュガードの精神が根付いているからだ。

ジュガードとは...目の前にあるもので新しいものをつくるというライフハック的な思想


要は間に合わせ的なことが多い。なんとかなるし、それで前に進むが、サステナブルじゃないよねと思うことも。
そういう環境だと自然とどうしたらより良くできるかを考える。整いすぎているとレールに沿っていけばいいから思考が止まる。思考が止まってきているのと思ったら整ってない未知の環境に身を置くのがいい。
✴︎カオスな環境で創造的になれる

仕事で重要視する価値観


営業としてのPDCA、数字の作り方、相手を信頼し適切に依頼をし関係性をつくること...対インド人でも基本は同じ。確かに文化は全然違うけど同じ仕事で同じゴールに向かう仲間。対等に接して、価値観の違いは確認しながら仕事を進めないとイライラする。でも営業として重要なことはかわらない。

✴︎仕事で大事にする根本の価値観は変わらない

女性のエンパワメント


意外だったのは、私が働く人材業では男女ともに分け隔てなく働いていてワーキングマザー(子供が半年の人から、シングルマザーも)が活躍していること。
現に最新のジェンダーギャップ指数ではインドが112位の中日本は121位とインドのが先をいっている(特に政治面が大きい) 女性管理職比率もインドの方が高い。

インド全体でみると格差が大きく人権が守られているとは言えないので男女格差はある。でも、ホワイトワーカー(おそらく業界は限られるけど)の中では明らかにインドの女性はエンパワメントされている。
ちなみに国際女性デーもインドでは盛大に祝っていてモールはミモザの飾り付けがされていた。
女性としてワーキングマザーやロールモデルがいることはすごくやる気に繋がったし、様々な立場の人の意見が聞けて新鮮だった。いろんな立場の人がいるから自分の事情に合わせてある程度勤務できた。

*女性が活躍する環境は働きやすい

家族に対する姿勢


インド人は凄く家族を大事にしてる。同僚「明日病院行ってから会社行くから会議午後からで」 私「え、元気そうだけどどこか悪いの?」 同僚「おばさんが病院行くんだけど付き添いに行くんだよね」 私「おばさん、、?そりゃ大変だね」 私の心の声「おばさんの付き添いとかいく、、?」というくらい家族の繋がりは密接。

だからなのか妊娠初期の検診には毎回旦那がついてきてくれて、旦那の同僚もサポーティブだった。旦那の同僚の家族が私にも良くしてくれるのはありがたいしインドの暖かさを感じた。(帰任時にはランチに呼んでくれたり家に泊まらせてくれたりした)

仕事も家族の用事とうまく両立している人が多い気がする。でも仕事大好きなインド人。結構夜遅くや土日も平気でメールや電話がくる。それが当たり前で仕事と家庭が融合しているのがわたしはいいなと思った。

*仕事も家族も超大事!!

(ちなみに、、日本でも鉄板の面接断り文句の嘘「祖母が亡くなって、、」とか「田舎で家族の用事があって、、」はインドでも鉄板文句。本当に家族重視だから心配になるけど、嘘の場合大体携帯がつながらなくなる。)


以上インド生活の簡単な振り返りでした。インドという異空間、生活するだけでコンフォートゾーンではまったくなかったんだけど何故かまた行きたくなる。(次は旅行でいい)総じて違う国に行くって人生に彩りが増えて楽しい。またいつか子どもが少し大きくなったら短期間でも海外で生活したいな。



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